2022年11月05日

天間荘の三姉妹

 三姉妹をはじめ豪華出演者の演技は見所なんですが、いかんせん長すぎる。また、劇中で美しい自然が堪能できる分、ちゃちなCGはむしろ興覚めしちゃいました。アメリカで活躍する北村龍平監督なので、もっとSFXをきちんとできなかったのかという気もしますが、予算的に無理だったのかな。

 作品情報 2021年日本映画 監督:北村龍平 出演:のん、門脇麦、大島優子 上映時間:150分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎  2022年劇場鑑288本



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 【ストーリー】
 小川たまえ(のん)は事故で臨死状態になる。魂は天界と地上の間にある三ツ瀬という漁師町にやってきた。そこの日本旅館「天間荘」の若女将、天間のぞみ(大島優子)と旅館を手伝いながら水族館でイルカの調教師をしている天間かなえ(門脇麦)はたまえの異母姉たちだった。

 2人とともに旅館で働くことになったたまえは豪放な酒飲みでのぞみ、かなえの母の大女将の恵子(寺島しのぶ)、何かと口うるさい常連客の老女の玲子(三田佳子)、ヤンキーだが絵が大好きな優那(山谷花純)に鍛えられる。一方、かなえは旅館に出入りする魚屋の一馬(高良健吾)と恋仲だった。だが、三ツ瀬に住む人たちはみな、哀しい運命にあり…

 【感想】
 たまえを町に連れてくるイズコ(柴咲コウ)が黒づくめで「おいきなさい」という決め台詞。どっかでみたことあると思ったら、北村監督が2003年に深夜ドラマで手掛けた「スカイハイ」の番外編だそう。ただし、当時のドラマのイズコは釈由美子でしたが本作には出演していません。柴咲のイズコは「ホリック」やドラマ「インビジブル」と最近似たようなパターンが続くと思ってしまいました。

 それはさておき、3姉妹のマリアージュは最高です。門脇のうまさにうならされるとともにナチュラルに向かうのん、そして、しっかりもの役の大島が2人をうまく受ける。映画自体は長く感じましたが、逆に連ドラででも3人の活躍をじっくりと観たい感じ。特にのんの独特の雰囲気が門脇の繊細さ、大島のおおらかさとこれほど会うと思いませんでした。

 脇も三田、寺島の迫力ある女性陣に永瀬正敏、中村雅俊、柳葉敏郎とビッグネームが並びます。高良、山谷の若手も含めてきちんとキャラクターの交通整理ができているのはさすが北村監督と思っていました。

 しかし、ここで終わればいいのにという場面から延々と話が引っ張られます。さらに、観客がイメージする力を信用すればいいのにと思うほど、余計なSFXシーンが続きます。2時間程度で終わっていれば傑作になっていたのにもったいない。東日本大震災への思い入れがあったのでしょうし、のんも被災地ゆかりの女優だからわからなくもないけれど、どうせこうして観客を感動させようとするのだろうと思わせるシーンが終わらないのはさすがに疲れました。
posted by 映画好きパパ at 07:25 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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