2022年11月10日

犯罪都市 THE ROUNDUP

 みんな大好き、マブリーことマ・ドンソクが拳一つで事件を解決するアクション映画の第2弾。勧善懲悪のスカッとするストーリーは深みはないけれど、すっきりしました。前作を見ていなくても大丈夫です。

 作品情報 2022年韓国映画 監督:イ・サンヨン 出演:マ・ドンソク、ソン・ソック、チェ・グィファ 上映時間:106分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プリンス  2022年劇場鑑295本



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 【ストーリー】
 難事件をすべて拳で解決し、検挙率ナンバーワンだが周囲を破壊し犯人を半殺しするため書内の問題児となっているソクト刑事(マ・ドンソク)。ベトナムで韓国領事館に自首してきたチンピラを護送するために上司のイルマン(チェ・グィファ)とともに現地にむかう。

 ところが、事件の裏にはベトナム旅行に来た韓国人を誘拐し、身代金を奪って殺害する残忍なヘサン(ソン・ソック)がいた。ところが、ヘサンが暗黒街の大物チュンベク(ナム・ムンチョル)の息子(チャ・ウジン)を殺害したためチュンベクは殺し屋の集団をベトナムに送り込む。かくして捜査権のないベトナムで、ソクトたちは凶悪犯罪に巻き込まれてしまい…

 【感想】
 1作目よりもコミカル度が増え、とにかくソクトの腕っぷしの強さが半端ありません。犯人にかまれたとき「ゾンビか?」とマ・ドンソクを一躍スターにした「新感染」のパロディみたいなセリフを言わせるなど、強面と可愛さが同居しているドンソクの見せ方を製作者側もよくわかっています。ソクトに小言をいうけれど、危険な時は命がけで彼とアクションをする中年のイルマンもいい味をだしています。

 一方、ヘサンは完全なサイコパスですし、刃物を使ったアクションは並みの殺し屋を次々に片づけるぐらいの凄腕ですが、いかんせん体格差からしてマブリーに勝てる見込みはゼロです。前半はベトナムが舞台だったので、珍しく銃アクションもありましたけど、クライマックスは素手での対決ですから、結果は火を見るよりも明らか。

 後半、韓国に舞台が移るのですけど、ヘサンがソクトの同僚たちを次々に襲うんですよね。イルマンたちも頑張っているのだけど、彼らよりはヘサンの方が格上。そしてヘサンの残酷な行為の数々に観客のフラストレーションがたまったころにソクトと対決するのだから、見事な王道エンタメです。カーチェースもしっかり入っているし、韓国で1200万人動員と国民の4人に1人が見たことになる大ヒットもむべなるかな。仲間たちとソクトのキャッキャとしたやりとりも可愛らしい。

 マ・ドンソクがヒーローとヒロインを兼ねているためか、女性キャラはチュンベクの妻(パク・チヨン)しかでてきません。ひたすら男くさいし、ベトナムや韓国でも泥臭いアクションの連続。邦画のアクションが岡田准一、佐藤健ら細身のイケメンが主演でスタイリッシュなものになっているのとは方向性が真逆で面白い。でも、本作、日本でのリメイクが進んでいるのですよね。だれが主役になるのだろう。
posted by 映画好きパパ at 06:09 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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