作品情報 2022年韓国映画 監督:イ・ギュマン 出演:チョ・ジヌン、チェ・ウシク、パク・ヒスン 上映時間:119分 評価★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プリンス 2022年劇場鑑297本
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新人刑事のチェ・ミンジェ(チェ・ウシク)は監察係長のイノ(パク・ヒスン)から極秘任務を命じられる。広域捜査班のエースと呼ばれるパク・ガンユン(チョ・ジヌン)が、検挙率の陰でヤクザと癒着しているか内偵しろというのだ。最初は断るつもりだったミンジェだが、前任者がガンユンの命を受けたヤクザに殺害されたと聞き、顔色を変える。ミンジェの父(パク・ジョンボム)も刑事だったが殉職しており、警官の血が流れているミンジェは警官殺しが許せないのだった。
人事異動でガンユンのチームに入ったミンジェは、彼の運転手を務めることになる。派手な生活に違法な捜査に呆れるミンジェだが、ガンユンは麻薬王のヨンビン(クォン・ユル)逮捕のために必死になっており、いつしか彼に魅了されていくのだが…
【感想】
最初から最後まで夜のシーンをはじめとする暗い雰囲気が漂っている警察ノワール。正しい警官のあり方とは何か、教科書的なイノに同調していたミンジェが、違法捜査だが犯人を捕まえていくガンユンのやりかたに心が動いていくのがよくわかります。
ただ、実際にはやはり法と秩序を守るのは警官であり、犯人検挙のためにどんなことをやってもいいわけではないのですけど。「犯罪都市」だと、まあ、マブリーだから違法捜査はしょうがないよね、で流すところを、本作はひたすらシリアスに作っているため余計気になります。シリアスといえば本作も、ミンジェの同様の女性鑑識を除けば、主要登場人物に女性がでてきません。それも含めてハードボイルド。
韓国の警察映画では珍しく、韓国国内のシーンでも銃撃戦があります。また、素手での戦いや刃物を使ったアクションは相変わらず痛そう。そのうえ、スパイ映画チックな心理描写も続くのですから、見ているこちらも緊張してしまいます。
日本では原作の発表直後にスペシャルドラマ化され、佐藤浩市と伊藤英明が2人を演じていました。しかし、ドラマではちゃんと3世代を描いていたのですが、本作は2世代だけのうえに、警察内部の腐敗など大きなテーマをいろいろ詰め込んだうえ、登場人物も多いので見ているこちらの整理は大変。正直、今ネットであちこちの感想を読んでも飲み込み切れていません(笑)
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