2022年11月18日

グッド・ナース

 アメリカの病院で実際に起きた連続殺人を描いており、アメリカでは有名な事件なんでしょうけど僕は全然知らなかったのでびっくりしました。ジェシカ・チャステインとエディ・レッドメインの演技合戦もすごい。

 作品情報 2022年アメリカ映画 監督:トビアス・リンホルム 出演:ジェシカ・チャステイン、エディ・レッドメイン、ンナムディ・アサマア 上映時間:122分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:キネカ大森  2022年劇場鑑304本 



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 【ストーリー】
 2003年、ニュージャージーの大病院で働く看護師のエイミー(ジェシカ・チャステイン)は2人の幼い娘を育てるシングルマザー。心臓に持病があったが病院に内緒にしており、ただでさえ人手不足のなか、仕事と育児でいっぱいいっぱいだった。

 そこへ新任の看護師チャーリー(エディ・レッドメイン)がやってくる。物静かな彼に仕事だけでなく育児でも助けられたエイミーは次第に親密になる。だが、そのころ、病院では患者の不審死が起き、警察が捜査にのりだすことに…

 【感想】
 実際に犯人は400人も殺害しているといわれ、史上最悪のシリアルキラーです。日本でも大口病院事件というのがありましたが、閉鎖的、かつ人員不足の病院では外部からの目も届きにくい。さらに、アメリカの場合は病院が責任を問われるのを恐れて、事件をもみ消していたというから驚きです。しかも、個人情報保護の観点から警察にも情報を提供せず、犯行が続いていくのですから。犯人は司法取引で終身刑になったけれど、大口病院事件も40人もの犠牲者が出たとされているのに死刑が回避されており、日本もアメリカも似たようなものかもしれません。

 さて、仕事も家庭もいっぱいいっぱいなエイミー。アメリカの場合、保険がなければ高額の医療費を払わなければならず、病院に転職したてのエイミーは保険がおりるまでと病身にむちうって働きます。エッセンシャルワーカーが辛い目にあうのは今も昔も変わらないようですが、人手不足なのに看護師が悪待遇というのも何とも皮肉。にもかかわらず、患者たちに明るく、配慮して接するエイミーはまさにグッドナースです。

 そこへ現れたチャーリーは、まさに救いの神的存在でした。はにかんだような笑顔がエイミーの心を癒していく様子は2人の名優の演技だけあってうまくできています。そこへ降ってわいたような変死事件。病院側の隠ぺい工作が許されるというのも信じがたいですが、警察も病院からの圧力に簡単に屈するというのも信じがたい。

 もっとも、その分エイミーとチャーリーにスポットがあてられて、2人の濃厚な演技をたっぷりと楽しめます。演出も終始抑制された雰囲気なのが緊張感を余計に増します。犯人の動機が映画では明かされることはありませんけど、それを含めた人間の多面性、内面に潜んだ悪魔みたいなのをえぐっているようでした。そして、人間関係のなんとも不可思議さも考えさせられます。
posted by 映画好きパパ at 05:53 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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