2022年11月19日

わたしのお母さん

 母親との仲が今一つしっくりこない娘からみた日常を描いた作品。井上真央がすっかりおばさんになっていて、明るく元気なイメージから一変していたのは驚いたけれど、起伏のないストーリーだけにテレビのスペシャルドラマとかでも良かった気がしました。

 作品情報 2022年日本映画 監督:杉田真一 出演:井上真央、石田えり、阿部純子 上映時間:106分 評価★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい  2022年劇場鑑306本



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

 【ストーリー】
 実家で弟夫婦(笠松将、ぎぃ子)と暮らしていた母の寛子(石田えり)がうっかりぼやをだしたため追い出され、長女の夕子(井上真央)のところに転がり込んできた。口うるさくて世話好きの母を夕子は子どものころから苦手に感じていた。

 同居するうちに夕子のストレスはどんどんたまっていき、夫の信次(橋本一郎)も頼りにならない。気分転嫁に寛子、夕子と妹の晶子(阿部純子)と女3人だけで旅行に出かけることにするのだが…

 【感想】
 杉田監督が共同脚本を手掛けているけれど、こういう母と娘の微妙な関係って男性に分かるのかな。あれだけ口うるさいと夕子が距離を起きたくなるのはわかるし、一方で女で一つで育て上げた母への思いもあるというのはわかりやすいけれど、本当に女性心理としてあっているのかどうか、腑に落ちない感じもありました。

 まあ、親子関係は家族によって違いから夕子のような家族はいるのでしょう。また、親子なのに食事の仕方から洗濯物の畳み方まで違うし、ズケズケいう母に思ったことがいえずにストレスがたまる娘ということで、親子でも別人格だということを表しているのでしょう。しかし、非常にスローで間をとる演出ということもあり、何か、劇でみているような作られたような親子関係という気がしてなりませんでした。 

 また、夕子のパート先の店長(宇野祥平)が介護離職するって、結構、深掘りができるエピソードのように思えるけど、なんだかなあという感じですんじゃったのはもったいなかった。それらも含めて日常での家庭での行き詰まりって雰囲気はでているのだけど、それだけのような。

 井上真央は元気いっぱい演技の「花より男子」や大河ドラマの印象が強かったけど、中年が近づき繊細な演技ができるようになりました。石田の役柄がずけずけと踏み込む中、困惑した気弱な表情はよくあっている。笠松と阿部は「リング・ワンダ・リング」の名カップルだっただけに、もう少し2人の絡みもみたかったかな。

posted by 映画好きパパ at 18:38 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。