2022年11月27日

ミセスハリス、パリにいく

 貧しい未亡人がクリスチャン・ディオールへ言って活躍するという現代(といっても舞台は70年前ですが)の寓話。ファッションは1950年代のパリの街並みをのんびり見られます。ディオール本人はでてくるけど、完全なフィクション。
 
 作品情報 2022年イギリス映画 監督:アンソニー・ファビアン 出演:レスリー・マンヴィル、イザベル・ユペール、ジェイソン・アイザックス 上映時間:115分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜  2022年劇場鑑賞317本



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【ストーリー】
 1950年代のロンドン。戦争未亡人のアダ・ハリス(レスリー・マンヴィル)は掃除婦をして暮らしていた。ある日、仕事先の政治家の家でクリスチャン・ディオールのドレスと出会い、心奪われる。500ポンドもすると聞いて驚いたハリスだが何とかして手に入れようと決意。必死に働くとともに彼女に好意を抱く賭け屋のアーチ(ジェイソン・アイザックス)の協力も得て500ポンドを持ってパリへ向かった。

 だが、クリスチャン・ディオールは上流階級の人間しか相手にせず、ハリスはマネージャーのコルベール(イザベル・ユペール)に門前払い。だが、たまたま店の前で困っていたトップモデルのナターシャ(アルバ・パチスタ)を助けたのが、シャサーニュ侯爵(ランバート・ウィルソン)の目に留まり、彼の口添えで新作ショーを見物できることになったのだが…

 【感想】
 今と違ってオートクチュールのファッションは上流階級のものだけだった時代。でも、その美しさは男の僕がみても魅了されます。まして、今まで働きづめでおしゃれに関心がなかったハリス夫人にとっては、夢へと連れて行ってくれるものだったのでしょう。だから必死にお金を工面してパリまでいったのにつれない仕打ちをうけます。

 しかし、ハリス夫人は運が良かった。まず、時代が大きく変わる最中で、労働者を無下にできなくなっています。劇中、パリの清掃人がひどい扱いを受けたことに起こりストライキをしており町中がゴミだらけになっていました。上流階級がすべてを独占していた時代が終わったのです。

 さらに、侯爵、ナターシャのほか、ナターシャに片想い中のディオールの会計士アンドレ(リュカ・ブラヴォー)ら親切な人に出会い、ディオールへの道が開きます。同時にハリスの庶民的な率直なものいいが、お高く止まっているがために時代遅れになりかけていたディオールに新風を吹き込みます。この辺りは本当に現代の寓話という感じ。最初は嫌味な登場をしたコルベールを始め、各キャラクターがそれぞれ事情をもっているのもいい感じ。ただ、時代風景を考えるとあんなに黒人モデルはいないような気もしますが。

 情けは人のためにならず、そして、パリでの多くの出会いでハリス夫人は人間的に成長する。恋もできましたし、人間、いくつになってもやればできるということがよくわかります。クラシックとはいえ美しいディオールのファッションの数々と、レスリー・マンヴィルのはにかんだ笑顔が本当にチャーミングな作品でした。
posted by 映画好きパパ at 06:47 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。