2022年12月03日

母性

 母性をテーマにしているだけに、男が見るのと女が見るのでは違った印象になるのかなあ。「女は母か娘のどちらか」というセリフがあるけど、子どものいない女性はどうなるのかと突っ込みたくなりました。あと予告編の内容が違いすぎるはちょっとイラっときました。

 作品情報 2022年日本映画 監督:廣木隆一 出演:戸田恵梨香、永野芽郁、高畑淳子 上映時間:115分 評価★★★(五段階) 観賞場所:新宿ピカデリー  2022年劇場鑑賞324本



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 【ストーリー】
 女子高生が自殺した。その十数年前、ルミ子(戸田恵梨香)は母親(大地真央)の愛情を一身に受けて育ったお嬢様。彼女自身、母親が世界で一番大好きで、母親から認めてもらうことだけが生きがいだった。やがて絵画教室で知り合った夫(三浦誠己)と結婚して一人娘の清佳(落井実結子)が生まれるが、ルミ子の最大の関心事項は以前、母親だった。

 10数年後、ルミ子たち一家は義母(高畑淳子)の家で暮らしていた。ルミ子を召使のように顎で使う義母に、高校生になった清佳(永野芽郁)は反抗心を募らせる。だが、肝心のルミ子は義母にいかに気に入られるかに必死になっていた…

 【感想】
 予告編からすると女子高生自殺の謎を追うミステリーで、ルミ子と清佳の歪んだ母子関係が背景にあると思うじゃないですか。しかし、実際には母と娘、双方の祖母と4人の女性の愛憎の物語。原作は湊かなえの衝撃作とありますけど、「告白」のほうがよほど衝撃的だったなあ。

 原作者が女性ということもあってか、女性同士の心理合戦はすさまじい一方、男はまるで空気です。配役をみても女性4人には有名どころをあてているのに、夫役はチンピラ役などが多い地味な三浦を起用していることもあり、余計、男の存在などなく、女同士のさやあてに集中しています。

 4人にルミ子の親友(中村ゆり)を含めた女性陣は、女性の嫌なところ、良いところのそれぞれを煮だしたような濃厚な味わい。それぞれ振り切った演技をしています。大地演じるルミ子の実母が一番、まともにみえますけど、ルミ子の父親が一切でてこない(セリフで一言ふれられるだけ)のをみても、案外、彼女の多すぎる母性がルミ子をマザコンにしてしまったような気がします。戸田と永野は人気ドラマ「ハコヅメ」の撮影前で初顔合わせだったそう。実年齢は10歳ほどしか離れていないけれど、しっかり母娘にみえたのは2人の演技力なんでしょう。

 女の争いをベテランの廣木監督が料理したというのも意外。冒頭、空撮から日本離れした強い色彩の田園地域を映し出す導入は良かっただけに、気鋭の監督と思いきやクレジットで廣木監督としってびっくりしました。ただ、女性同士のさやあては手堅いけど驚きはない感じ。母の真実、娘の真実もなるほどーとは思ったけど、それまでの流れに乗っている通りなので、驚愕とまではいきませんでした。「告白」の中島哲也監督のような徹底的に外連味だらけの演出の方が、湊原作にはあっていたのかもしれません。

posted by 映画好きパパ at 06:06 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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