作品情報 2021年アメリカ映画 監督:ショーン・ペン 出演:ディラン・ペン、ショーン・ぺン、キャサリン・ウィニック 上映時間:112分 評価★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2022年劇場鑑賞345本
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【ストーリー】
新聞記者のジェニファー(ディラン・ペン)は父親のジョン(ショーン・ペン)が警官隊に追われていることを知り驚く。彼女は父親との愛憎の日々を思い出した。ジョンは銀行強盗でつかまり、刑務所から出所したばかりだった。
6歳のジェニファー(アディソン・タイミック)は優しく面白い父親のジョンが大好きだった。しかし母親のパティ(キャサリン・ウィニック)は大言壮語ばかりでまともに仕事をしないジョンのことを嫌っており、ほどなく夫婦は別居する。母親に引き取られたジェニファーだが、10代(ジェイデン・ライリー)になり、アルコール依存になって口うるさい母親と衝突し、父のところに転がり込む。だが、父は幼いころに思い描いて姿とは違っていた…。
【感想】
実の父娘で演じるというアイデアなんだけど、BGMにショパンを多用するなど非常に甘い感じで進みます。幼い娘にとって優しく面白い父親になつくのは分かるけれど、成長してもちょっとファザコンすぎるのではないかと思わせる場面もしばしば。
まあ、幼いことは父親が100%超人にみえても、成長するにつれて父親のアラが見えてくるというのはどの親子にもあるのだろうけど、ジョンがあまりにもクズすぎて、むしろこんなにひどい親でも無条件についていくジェニファーは、父親にとって理想の娘なんでしょうけど、成長するにつれて距離をおこうとする葛藤は考えさせられます。僕自身、娘が幼いころは仲良しだったけど、成長するとどうなるのかなと思ってしまいました。。
パティがアルコール依存になることで、ジョンのだらしなさ、いい加減さがわかりますが、パティとジェニファーの関係が悪いこともあり、父への愛情を際立たせています。さらにジェニファーの弟ニック役も実際の彼女の弟ホッパー・ペンが演じていることもあり、余計、パティだけが家族の異物で、ペン家のホームムービー感がどうしてもしちゃうかな。
実際に父親が凶悪犯罪者だとしたら子供はどう思うかというテーマは興味深いですが、ジェニファーだけでなくニックにも焦点をあてればいいのに、やはりショーン・ペンも娘べったりなのかなと思ってしまいました。その気持ちはわからなくもないですけどね。
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