2023年01月02日

猫たちのアパートメント

 韓国で老朽化して取り壊しが決まった団地に住みついている多数の猫たちをどう救うかを描いたドキュメンタリー。いろんな表情、しぐさの猫の姿は堪能できますが、人間のシーンがよくわからず。

 作品情報 2022年韓国映画ドキュメンタリー 監督:チョン・ジェウン 上映時間:88分 評価★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町  2022年劇場鑑賞352本



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 【ストーリー、感想】
 韓国最大、最盛期には6000世帯も住んでいた遁村(トゥンチョン)団地。広大な敷地に多くの野良猫が住みつき、猫好きの住民から餌をもらって暮らしていました。その数250匹も! でも、団地の取り壊しが決まって住民は立ち退き。餌をあげるひとがいなくなるうえ、工事が始まると子猫などは事故に巻き込まれて命を落とすかもしれません。

 このため、団地の猫好きの住民らが猫を移住させるプロジェクトを始めました。ここまではわかるのだけど、猫のために里親を見つけるパターンと工事中のエリアのすぐとなりのエリアに移すパターンと2通りあって、どちらを進めているのか最後までわかりませんでした。自由に生きていた猫にとって飼い猫になるのが幸せとは限らないけれど、餌を与えられる怠惰な生活ででっぷりと太った猫たちは、野生にもどって生き延びられるのか不思議。

 とりあえず、プロジェクトでは猫を捕まえて避妊・去勢手術をしていましたが、それを含めて人間側がどういう方向性で話を進めたいのか不明のまま。そもそも餌を与えるのも良いのかという話になりますし。

 でも国が違っても猫のかわいさは一緒。猫は自分たちのほうが人間より偉いと思っていて、缶詰を持ってきてくれる缶切りだと認識している、という話には笑えました。また、人懐っこくても膝の上にのるような甘いことはしない(生後何か月か人間にふれていないと、本心からなつくことはないらしい)とか、いかにも猫って感じでいいですよね。僕は犬派だけどここに出てくる猫たちの数々の姿には満足です。

 また、今年なぜか何本もあった団地取り壊し映画の掉尾を飾る意味でもドキュメンタリーというのはいい。人の気配が少しずつなくなり、やがて猫やカラスのような動物だけになり、重機が入って取り壊されていく。その寂しさがすごい心をうちます。それだけに、ナレーションとかで猫移住プロジェクトをもう少し説明してくれればと思いました。
posted by 映画好きパパ at 07:18 | Comment(0) | 2022年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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