2023年01月12日

恋のいばら

 2022年に5本が公開され、すっかり売れっ子になった城定秀夫監督の新作。これまでの作品よりも心理ミステリー風味が強くなってます。女優2人の好演に瞠目。

 作品情報 2022年日本映画 監督:城定秀夫 出演:松本穂香、玉城ティナ、渡邊圭祐 上映時間:98分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい  2023年劇場鑑賞7本



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 【ストーリー】
 イケメンカメラマンの健太郎(渡邊圭祐)と付き合っているモデルの莉子(玉城ティナ)の前に、地味な女性、桃(松本穂香)が現れる。健太郎の元カノという桃は、健太郎にHな写真を撮られており、リベンジポルノとして流出されるのを恐れており、写真を取り戻すのに協力してほしいという。

 奇妙な依頼と桃の不審な態度に断ろうとした莉子だが、自分もHな写真をとられていたことに気づき…

 【感想】
 健太郎をめぐる桃と莉子の心理合戦といいましょうか、愛をめぐる男女の複雑な心情を楽しめます。桃にいわれるまで莉子はリベンジポルノのことなど考えたこともなく、健太郎のことを信頼しきっていました。しかし、桃の出現により健太郎への不信がじわじわと広がっていきます。

 第三者の観客から見ても健太郎はイケメンでいいやつという描写が多く、莉子の取り越し苦労とも思えますが、次第に莉子は桃と共闘のような関係になり、健太郎の自宅PCにある写真データの削除を計画します。健太郎の家には認知症の祖母(白川和子)が同居しており、どのようにデータを削除するのかというのはプチ犯罪映画のようでみているほうもわくわく。

 しかし、桃の周囲を苛立たせるようなおどおどした態度は、彼女が何か隠しているように見えてなりません。やがて、後半になると3人の登場人物それぞれに裏があることがわかってくるのですが、そこに至るまでの伏線が実に見事。会話劇を堪能することの多い城定作品ですが、本作ではプロット、口で言っていることと裏腹の内面の想像力を楽しめました。

 松本はさすがの演技力。健太郎や莉子に対する思いの変化、内面の隠し具合など見どころ満載。司書という職業やメガネっ子であることも桃っぽさが完全にでていました。一方、玉城ティナの大人の女への変貌ぶりも、これまで少女役が見慣れただけに目をひきます。2人の友情、共闘、あこがれといった言葉には表せないような関係をしっかり表現できたのも、松本は当然ですけど玉城の演技力が向上しているからでしょう。また、今風のイケメンの渡辺を含めてSNSの使い方、クラブでのパリピぶりといった令和の恋愛ドラマとして堪能できました。
posted by 映画好きパパ at 06:00 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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