作品情報 2023年日本映画 監督:田中和次朗 出演:滝藤賢一、渡部秀、前野朋哉 上映時間:97分 評価★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2023年劇場鑑賞21本
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村
【ストーリー】
ドラァグクイーンのなっちゃん(カンニング竹山)が急死した。仲間のバージン(滝藤賢一)、モリリン(渡部秀)、ズブ子(前野朋哉)は、なっちゃんの自宅を突き止めて、カミングアウトしていなかった彼のために遺品整理をはじめる。
そこになっちゃんの母親恵子(松原智恵子)と出くわし、故郷の岐阜・郡上八幡で行われる葬儀に誘われる。3人は普通のおじさんのふりをして、岐阜まで向かうのだが。
【感想】
なっちゃんがドラァグクイーンであることを隠そうとするドタバタはわかるのだけど、結果としてアウティングになっちゃっていて、人情コメディとしてはそういう展開をしたいと頭では理解できるのだけど、やはり美談にもってくのは僕の感覚とあいませんでした。
それ以前に、テンポが異様にあわなかったうえ、エピソードもなぜ入れるのか分からないものが多い。そもそも、東京から郡上八幡までクルマを飛ばせば4時間あればつくわけで、そんな短距離でロードムービーというのもなあ。4人の活躍した場所をススキノにでもすればまだわかるのだけれど。本田博太郎扮する先輩クイーンや菅原大吉扮する岐阜のおっさんのエピソードなども寒かった。
また、なっちゃんと3人の関係やバージンの過去など思わせぶりに触れられているのに、伏線が放置されている部分も結構あって、これもがっかり。滝藤をはじめ役者は頑張っているのでもったいない。せっかく郡上八幡の郡上踊りと絡めようとしているのだから、3人のはじけたダンスが見られるかと期待していたのに。
余談ですが鑑賞中、前の2人組の女性が退席。ふとみたら身分証を落としていました。一瞬、拾って後を届けようかと思いましたけど、他のお客さんに迷惑になるし、僕自身、まだおもしろくなるかと思っていた頃なので断念。あとで拾って係員に渡しました。しかし、映画がこんなできだったら、僕も退席して落とし物を渡してあげればよかったか。
【2023年に見た映画の最新記事】