作品情報 2022年日本映画 監督:前田直樹 出演:渡辺いっけい、松本若菜、宮崎美子 上映時間:110分 評価★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2023年劇場鑑賞23本
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【ストーリー】
大手建設会社の課長、赤羽昭雄(渡辺いっけい)は押しの強さでかつては営業成績ナンバーワンだったのが今やリストラ候補。新規事業の研修の名目で結婚相談所に派遣されてしまう。
ところが、相談所の所長の時田十和子(宮崎美子)は入信しており、娘の結衣(松本若菜)が一人で切り盛りしていた。セクハラ、パワハラ、女性は押せば良いという単純な昭和のオヤジが突然現れ、結衣は困惑する。しかし、彼女自身も離婚したばかりで、それなのに他人の結婚の相談に乗っていいのかと悩んでおり…
【感想】
オール愛知ロケでご当地出身ならロケ地のチェックも楽しいかもしれませんが、愛知の土地勘ゼロなのでわかりません。もう一つ、名古屋は結婚式に巨額の費用をかけ気合入りまくりという印象なので他の土地より結婚に思い入れが強いのかな、なんとみながら思いました。
悩める結婚相談員の結衣と昭和テイストの勘違い男赤羽が、結婚相談所に登録しながらなかなか相手がみつからない何組もの男女を結び付けていく物語。結衣の細やかさが空振りで、赤羽の昭和チックな押しつけがましさが奏功することもあるなどちょっとひとひねり加えています。2人とも業務を通じて成長していくというのは大人の仕事物語。
ただ、僕と同年代かちょっと年下の赤羽のセクハラ、パワハラまがいのセリフの数々は、いくらなんでもデフォルメすぎるというか、少なくとも結婚相談所に派遣された段階で気持ちを切り替えるでしょうという気がしてなりません。結衣もたった一人の相談員なんだからもっとできるのかと思ったら、結構たよりなかったし、自分がこういう内情をしったらこの結婚相談所は敬遠したくなるかな。もっとも終盤はかなり成長していたのも事実ですが。
渡辺、宮崎といったベテランに松本がうまくかみ合っており、2時間で終わるのでなくて連ドラでみても良いかなという感じ。半面、ストーリーはすべて想定内というか悪人がでてこないのでちょっと物足りなさも。また、結婚させるまでが仕事だからしかたないけど、その後の幸せをどうするかまで踏み込んでくれてもよかったかもしれません。
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