作品情報 2021年アメリカ映画 監督:フィル・ティペット 出演:アレックス・コックス 上映時間:84分 評価★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館 2023年劇場鑑賞29本
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【ストーリー】
人類最後の男(アレックス・コックス)に派遣され、地下深くの荒廃した暗黒世界に降りて行った孤高のアサシンは、無残な化け物たちの巣窟と化したこの世の終わりを目撃する(公式サイトより)
【感想】
何が何だかさっぱりわからず、映画を見終わってから上記公式サイトのあらすじを読みましたが、そういう話なのかとようやく納得した感じです。まあ、ストーリーというよりも、ティペットによる異形の博覧会といったところでしょうか。
クリーチャーたちの不気味な姿、残酷な弱肉強食の世界はティペットがとにかく自分の内部にあるものをそろえることもなく展開していっただけにみえます。だから、ギレルモ・デル・トロ監督や小島秀夫氏といった第一線のクリエイターたちにとっては刺激になったのでしょう。でも、僕はストーリーメインの映画が好きなので、ただこういう残酷、びっくりの羅列をみてもなあ。
大量される人間の形をしたものが、怪物に踏みつぶされる描写にこだわるのは、もしかしてティペット監督がそういう性癖なのかと疑ってしまいました。このほか、残酷描写も僕の趣味にはまったくあわず。似たようなストップモーションによる異形の生物たちが出てくる作品では「JUNK HEAD」(21年、日本)があり、ストーリーがしっかりしていたのでおもしろかったのですけど、本作はとにかく頭の中に巨大なクエスチョンがよぎるだけで終わってしまいました。
ティペット監督はアカデミー賞の特殊効果部門で2回受賞するなどハリウッドの大物。それくらいの技術と資金があれば自分の作りたいものを作って、それが海外でも公開されるわけですから、うらやましく思えました。
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