作品情報 2022年日本映画 監督:園村健介 出演:小沢仁志、坂ノ上茜、リリー・フランキー 上映時間:117分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:横浜ムービル 2023年劇場鑑賞39本
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【ストーリー】
汚職と暴力にまみれた開港市を裏で牛耳っているのが五条財閥会長の五条亘(リリー・フランキー)だった。警察や司法の手も及ばず、韓国マフィアの金(山口祥行)と組んで悪事をし放題の五条を逮捕しようと、検事長の平山(加藤雅也)は部下の小泉香(壇蜜)に命じて、極秘の特捜班を作る。
特捜班のリーダーには、開港警察の警部で、殺人容疑で拘置所に入れられている虎田誠(小沢仁志)を超法規的措置で起用する。開港警察の部下の野原恵(坂ノ上茜)、熊本(勝矢)、西崎(三元雅芸)とともに暴力や違法捜査を辞さない特捜班は五条をじりじりと追い詰めていくのだが…
【感想】
小沢仁志といえば強面の巨漢でVシネマやヤクザ映画の数々の悪役で印象的。その彼自身が脚本を手掛けたこともあり、還暦とは思えない激しいアクションが繰り広げられています。ベイビーわるきゅーれなど数々のアクション監督を手掛けた園村健介が監督。アクションコーディネイターには3月公開のベイビーわるきゅーれ2のアクションコーディネーター、川本直弘が起用されています。
さらに、三元、TAK∴、本宮泰風らこの手のアクション映画には欠かせない人材が集結。そのうえ、小沢仁志の盟友ともいえる小沢和義、中野英雄も登場します。極めつけは韓国マフィアのドンにかたせ梨乃と、面子だけで大満足な作品。もちろんアクションのレベルも極めて高い。メガホンをトンファーのように使う小沢や、包丁をもって目にも見えないような速さで襲ってくるTAK∴、巨体を生かした重厚なアクションの勝矢と興奮しっぱなし。紅一点でお飾りかとおもった坂ノ上も、体の柔らかさをいかしてトリッキーなアクションを披露していて、うならされました。
リリー・フランキーのとにかく残忍な悪役ぶり。浪岡一喜、諏訪太朗といったこの手の作品では欠かせない脇役のコミカルなおいしさなど、小沢が脚本を手掛けただけあって各俳優の持ち味がいきています。また、小沢たちが無敵というわけではなく、苦戦しつつも頭を使ったプレーで逆転するなど、小技もきいています。アクションファンなら見逃さないでほしい快作でした。
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