2023年03月10日

湯道

 町の小さな銭湯には行ったことがないので、思い入れが皆無。ギャグのセンスも合わなくて、今一つでした。

 作品情報 2023年日本映画 監督:鈴木雅之 出演:生田斗真、濱田岳、橋本環奈 上映時間:126分 評価:★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プリンス  2023年劇場鑑賞75本



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 【ストーリー】
 建築士の三浦史朗(生田斗真)は東京での仕事がなくなり、田舎町にある実家の銭湯「まるきん温泉」に戻ってくる。父親が亡くなったため売り飛ばそうと考えていた。だが、弟の悟朗(濱田岳)は父親の葬式にも帰ってこなかった兄に反発しており、売却のことをなかなか言い出せなかった。

 アルバイトの秋山いづみ(橋本環奈)に銭湯のことを何もしらないと軽くあしらわれた史朗は住み込みで手伝いを始める。そして、町の人たちから銭湯がいかに愛されているのか、わかるようになったのだが…

 【感想】
 「おくりびと」の小山薫堂の企画、脚本ですがずいぶん生ぬるい展開です。華道、茶道などと同様、湯道というものがある架空の日本のできごとなんですけれど、病気の家元(角野卓三)を助ける師範(窪田正孝)のパートなどは尺稼ぎにしかみえなかった。湯道といって作法が厳しいのに、なぜ下半身にタオルを巻いて入るのかと突っ込みたくなります。

 銭湯をめぐる人情話は昭和のころのようで、目新しさがない。予告にあるようなサルが温泉に入るなんて、当時CMでありませんでしたっけ? 兄弟の不仲や関係修復とかいろいろ突っ込みどころだらけ。テレビ畑の鈴木監督の演出も、華やかな頃のフジテレビドラマをみているようで、映画としての躍動感をかんじられませんでした。

 これは映画の責任ではないのですがかけ流し温泉を評価する吉田鋼太郎扮する温泉評論家が、風呂の水を飲んで確かめるシーンがあり、ちょうど、福岡でかけ流し温泉が全然清掃していなくて衛生上問題になっているニュースをみたばかりだったため、ちょっときもく感じてしまいました。

 脇役に至るまで出演者は豪華なんですが、みんな想定通りの芝居という感じ。まあ、ラストにあちこちの風呂に入った全員がリレーで合唱するエンディングロースは好きなタイプなので、ここだけは豪華出演者で良かったと思いましたけど。銭湯に思い入れがある人は面白いのかもしれません。

posted by 映画好きパパ at 06:05 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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