2023年03月19日

マジック・マイク ラストダンス

 チャニング・テイタムが自らの体験をもとに伝説のストリッパーを演じるマジック・マイクシリーズの最終章。ダンス映画で過去最高の興行収入を誇るシリーズだそうですが、過去作のことをまったく知りませんでした。本作だけでもテンションアゲアゲの最高傑作です。

 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:スティーヴン・ソダーバーグ 出演:チャニング・テイタム、サルマ・ハエック=ピノー、アユブ・ハーン=ディン 上映時間:112分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:新宿ピカデリー  2023年劇場鑑賞86本



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 【ストーリー】
 伝説のストリッパー、マイク(チャニング・テイタム)は事業に失敗し、マイアミでバーテンダーをしてしのいでいた。英国の資産家マクサンドラ(サルマ・ハエック=ピノー)のパーティーでダンスを披露した彼は気に入られ、ロンドンでの新規事業に誘われる。

 それは彼女が所有している古い劇場を刷新するため、マイクに刺激的なショーを企画してほしいというものだった。マイクはマクサンドラの屋敷に寝泊りしながらショーを計画するが、2人とも頑固で衝突してばかり。さらに、互いに好意は抱いたものの、仕事との板挟みになり…

 【感想】
 ストリッパーというから、いかがわしい風俗かと思いきや、トップダンサーを集めた迫力かつゴージャスなもの。もちろんセクシーさにあふれていますが、芸術としても十分堪能できます。何より音楽と華麗な踊りにただただ見とれ、だんだんこちらも踊りだしたくなります。発声上映ができればなんと楽しかったでしょう。

 前作までは未見ですが、今作にかぎっていうと男女平等というポリコレの精神が嫌味なく物語に入ってきているのが心地よい。マクサンドラの劇場では古典的なメロドラマが上演されていましたが、それをいさぎよく中止。女性が大興奮(もちろん男性も)内容に書き換えようとします。メロドラマの主演女優のハンナ(ジュリエット・モタメド)が、こんな古臭い作品嫌だといって、マイクの作品に協力するなどテンポもよく飽きません。

 もう一つマクサンドラは意地悪な夫と離婚寸前で娘のゼイディ(ジェメリア・ジョージ)、執事のビクター(アユブ・ハーン=ディン)と暮らしています。ゼイディはナレーターもつとめ、マイクや母のマクサンドラ、さらにはダンスへの思いを語るのですが、この4人の疑似的な家族というのがすごい心地が良い。ビクターは優秀ですがユーモアたっぷりで、マクサンドラとマイクの衝突の緩衝材になります。ゼイディの突っ込みもいい。クライマックスのダンスシーンで、子供には過激な場面が流れるとビクターがゼイディの目を隠すあたり、主要人物4人の愛情と信頼が感じられ心地が良かった。

 そして、チャニングテイタムと彼の選んだトップダンサーによるひたすらセクシーで躍動感あふれるダンスはすさまじいほど迫力があります。女性ダンサーだけでなく客席の老婦人までステージにあげるといったあたり、もし僕がこの世界でライブでみられたらこれほど幸せだったことはないと思えるほど。このダンスシーンを大画面のスクリーンでぜひ体感するべし、といろんな人に訴えたくなります。

 旧作のファンからは不評なところもあるようなので、旧作もみてみようかな。本作を含めて全3作でソダ―バーグは1作目と本作を担当しています。彼の映画を劇場でみるのも久しぶりなので、余計にわくわくしました。
posted by 映画好きパパ at 07:40 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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