2023年03月20日

オットーという男

 偏屈な意地悪爺さんをトム・ハンクスがやるという時点で、実は…となることが分かるヒューマンドラマ。ストーリーに驚きはないけれど、人間の優しさを実感できる秀作です。

 作品情報 2022年アメリカ映画 監督:マーク・フォースター 出演:トム・ハンクス、マリアナ・トレビーニョ、マヌエル・ガルシア=ルルフォ 上映時間:126分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい  2023年劇場鑑賞88本



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 【ストーリー】
 郊外の小さな住宅地に住むオットー(トム・ハンクス)は、最愛の妻ソーニャ(レイチェル・ケラー)に先立たれてからすっかり偏屈になり、細かなことで近隣の住民を怒鳴りつけて孤立していた。

 ある日、向かいに陽気なメキシコ人一家が引っ越してくる。特におせっかいな妻のマリソル(マリアナ・トレビーニョ)は、幼い2人の娘がオットーにすっかりなついたことや、痩せこけた野良猫を保護してオットーに託したこともあり、すっかり仲良しに。いつの間にか彼女のペースに巻き込まれたオットーだが、小さな住宅地に思いもよらないピンチが訪れ…

 【感想】
 不機嫌そうなトム・ハンクスが近隣の人を怒鳴りつけるシーンは珍しいけど、さらに人生に絶望して自殺を図るというのも珍しい配役。それを偶然にもマリソルのおせっかいで自殺がことごとく未遂に終わるというのはお約束とはいえ、ほっとします。

 オットーの回想シーンが随所ではさみこまれ、彼がいかに妻のことを愛していて、けれども結婚がいかに大変なことに巻き込まれていったかが描かれます。このため、観客もオットーの不機嫌な理由がわかるという構図がいい。このへんは「チョコレート」などヒューマンドラマを手掛けたベテラン、マーク・フォスター監督らしい手腕です。

 また、マリソルの夫で頼りないトミー(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)を含めて、彼女の一家がみな善良で、オットーの気持ちをうっすらと理解しつつ家族ぐるみで彼の気持ちをほぐしていく過程は、人間の善良さの素晴らしさ、アメリカの良いところ(メキシコ人ですが)をきっちりと映し出して、古き良き映画を見ているようです。

 一方で、終盤には住宅地のピンチがやってきて、それに対抗するため孤立していたオットーがいかに住民たちと再び仲直りして立ち向かうかというあたりもは、王道的ですがやはり人と触れ合うことの大切さを教えてくれます。疲れた時にみるのにふさわしい作品といえましょう。なお、オットーの若いころはトム・ハンクスの息子のトルーマン・ハンクスが演じていますが、あまり似ていなかったなあ
posted by 映画好きパパ at 06:19 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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