作品情報 2021年オーストラリア映画 監督:マーク・ウィリアムズ 出演:リーアム・ニーソン、エイダン・クイン、エミー・レイヴァー=ランプマン 上映時間:104分 評価:★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ横浜 2023年劇場鑑賞92本
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【ストーリー】
FBIの秘密捜査官トラヴィス(リーアム・ニーソン)はロビンソン長官(エイダン・クイン)直属の極秘任務を担当していた。2人はベトナムでの戦友で、階級を超えて家族ぐるみの付き合いがあった。
今回の任務は精神に不調をきたしマスコミに機密情報を漏洩しようとしている捜査官ダスティ(テイラー・ジョン・スミス)を確保するもの。無事確保したものの、トラヴィスは孫娘のナタリー(ガブリエル・センゴス)を保育園に向かいに行っている間に逃げられてしまう。やがて、ダスティは何者かに射殺され、背後にFBI上層部を巻き込んだ陰謀があると考えたトラヴィスは、ダスティが会っていた女性記者ミラ(エミー・レイヴァー=ランプマン)に接触するのだが…
【感想】
いろんなアクション映画を見てきましたが、容疑者を確保したのに連行途中に保育園へいって孫娘にデレデレしている間に逃げられるなんてプロット、よく思いついたと飽きれてしまいました。それもギャグじゃくなくて、リーアムが沈鬱な芝居でやっているのですから。
家庭を顧みずに危険な任務に従事していたトラヴィスは一人娘のアマンダ(クレア・ヴァン・ダー・ブーム)との折り合いが悪く、せめてナタリーとの仲を良くしようと一生懸命です。強面のヒーローが幼女には甘いというのは定番ですけど、それにしても思わず噴き出しそうになる感じでした。
その後も、ちょっと待ってといいたくなるような雑な展開が続きます。トラヴィスはFBIは機密をもらさないなんて自慢してたくせに、酒場でミラに自慢話をべらべらして、お前、それは機密情報だろうとか。クライマックスもラスボス宅を急襲し、ラスボスは逃がすものの手下はみんなやっつけます。しかし、翌日、ラスボスは護衛もつけずにのこのこと出勤しているのですよね。一体この人たちの頭の中はどうなっているのか。しかもリーアムの本格的なアクションって、ダスティを捕まえるための格闘を除けば、このラスボス宅のワンシーンしかないんですよね。ポリティカルサスペンスとアクションを絡めたかったのかもしれないけど、双方とも中途半端な出来でした。
リーアムは70歳でアクションに励むのはいいのだけれど、さすがにもうちょっとひねったアクションをたくさん見たかった(ラスボス宅でのアクションは悪くない)。ミラ、アマンダの女性陣も行動がいきあたりばったり。オープニングのFBIによる政治家暗殺シーンは良かっただけに、なんとももったいない作品でした。
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