作品情報 2023年日本映画 監督:西垣匡基 出演:長妻怜央、宮澤佐江、なだぎ武 上映時間:82分 評価:★★(五段階) 観賞場所:シネリーブル池袋 2023年劇場鑑賞102本
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【ストーリー】
几帳面なカフェ店員木梨栄木(長妻怜央)は裏で泥棒をしていた。ある日、眉村ゆずき(宮澤佐江)という女性の部屋から通帳などを盗み出したが、彼女が警察官だと知って驚く。さらに、留守中に通帳などが消えたうえ、かわいがっていたペットのマメシバの天然くんも消えており、これは眉村の仕業ではと疑う。
リストラされた中年男の元因貴(なだぎ武)は海に飛び込んで自殺を図ろうとする。ところが先に海に飛び込んで自殺を図った小学生・本能寺(三戸杏琉)がいた。貴は本能寺を保護して自宅に連れて帰るが、誘拐と誤解されてしまう。犬の消失事件と小学生の誘拐が複雑に絡み合い…
【感想】
笑いのセンスがあわないというか、例えばカフェで人付き合いの悪い木梨が同僚から悪口を言われるシーンがあります。その時の同僚のセリフが「わるくち」「わるくち」。また、ゆずきに次第に好意を抱く木梨がスキップ踏みながら犬の糞を踏むのですが、それがハートの形とか。すいません、僕のセンスとあいませんでしたとしか言いようがありません。
三木聡監督作品に似ているタイプといえるのですが、三木監督は割と笑えるのに本作は微妙にツボがずれてしまいました。ストーリーもさまざまな伏線が一堂に会するピタゴラスイッチのような脚本。よく考えてるとは思いましたけど、多少無理が感じられたのも事実です。
しかし、そんな不満も天然くんをみていれば少しはおさまりました。騒動の大きな要因は天然くんの行動なんですけど、登坂淳一のナレーションも含めてひたすら愛おしくなります。ネコとの関係も含めてペットっていいなと実感させられました。
人間の登場人物では宮澤が素直にかわいかった。元AKB48だそうですが、僕の抱くAKB関係者とはちょっと違う、素朴な健康美という印象。騒動に巻き込まれ、巻き込みの役柄も含めて、観ていて微笑ましかった。まあ、あまり生真面目に考えずぼーっと観る分には犬と美女と子役がでてくるので、まったりできる作品といえましょう。
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