作品情報 2022年アメリカ映画 監督:フロリアン・ゼレール 出演:ヒュー・ジャックマン、ゼン・マクグラス、ローラ・ダーン 上映時間:123分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2023年劇場鑑賞115本
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【ストーリー】
エリート弁護士のピーター(ヒュー・ジャックマン)は前妻のケイト(ローラ・ダーン)から17歳の息子ニコラス(ゼン・マクグラス)が不登校だとの相談を受ける。母子の関係も悪化しているため、ピーターは出産したばかりの今の妻のべス(ヴァネッサ・カービー)が嫌な顔をするにもかかわらず、ニコラスを自宅に呼び寄せた。
最初は回復傾向にむかっているように見えたニコラスだが、ピーターは仕事でろくに家に帰れない。さらに、離婚の原因はピーターとべスの不倫にあり、ニコラスは再び病んでいく…
【感想】
不倫をして妻子を捨てたうえ、仕事第一で家庭をかえりみないピーター。はたから見たらろくでもない男だけど、ヒュー・ジャックマンが演じていることもあり、こういう男がモテるんだろうなという雰囲気をぷんぷんと漂わせています。息子への愛情はあるとはいえ自分が第一という本音が見え隠れするのもちょっとひいてします。
一方、ニコラスは両親に似ておらず気弱な少年。ピーターならずも何を考えているのか伝わりにくく、イラっとしてしまいます。でも、親子だからといって分かり合えるわけでない。ピーターは自分の家庭への仕打ちが子供にこんなに傷を与えたとは夢にも思わなかったでしょう。もっとも、ニコラスがここまで落ち込むのはちょっと通常ではないと思えますが。
また、ピーターは仕事での成功者だから忙しく、物質的に豊かだけど精神的にはちょっとという描写はありきたりかも。そもそも金持ちだからニコラスが甘やかされた側面もあるのではと思ってしまいます。もちろん、一番悪いのは子供に残酷な仕打ちをしたピーターだけど、ここまで子供に振り回されるのはちょっとかわいそうでした。
ヒュー・ジャックマンはこういうヒューマンドラマもしっかりと存在感を魅せてくれます。息子役のマクグラスも大役をこなしていました。ローラ・ダーンを捨てて実年齢は20歳年下の金髪美人、ヴァネッサ・カービーに走るのは、軽薄な男の性かなと思える配役もよかった。
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