2023年04月14日

ノック 終末の訪問者

 シャマラン作品の外れの典型のような非合理的な作品。聖書を信じていないとちょっとついていけない不親切な展開でした。ネタバレで感想を書くのでご注意ください。

 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:M・ナイト・シャマラン 出演:デイヴ・バウティスタ、ジョナサン・グロフ、クリステン・ツイ 上映時間:100分 評価:★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎  2023年劇場鑑賞117本



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 【ストーリー】
 人里離れた山小屋でバカンスを楽しんでいたゲイカップのエリック(ジョナサン・グロフ)とアンドリュー(ベン・オルドリッジ)、幼い幼女のウェン(クリステン・ツイ)の3人。そのまえにレナード(デイヴ・バウティスタ)という大男の率いる4人組の男女が現れ、3人を小屋に監禁する。

 レナードは3人のうちだれかが生贄にならないと世界が滅ぶと警告する。信じなかった3人だったが、テレビで巨大な津波が押し寄せるニュースが流れ…

 【感想】
 一時の不振が嘘のように「ヴィジット」「スプリット」などのスマッシュヒットを放っていたシャマランですが、本作でまた元に戻った感じです。シャマランの持ち味はラストのひねくった結末なのに、本作ではそれが全然たいしたことがない。ここまで引っ張ったのだからどんでん返しがあるだろうと思いきや、うーんという感じ。

 特にフェイクニュースや陰謀論者が蔓延している世の中ですから、そういうのを批判する作品かと思いきや、陰謀論者が言っていることが正しかった。何の罪のない3人のうちだれかが犠牲にならなきゃ世界が滅ぶ、ってなんだそりゃという感じ。津波のシーンも含めて世界に大災厄が訪れるシーンも劇中のテレビニュースを通してなので迫力も今一つ。

 レナードたち4人が黙示録の4騎士になぞらえているのですが、そもそもヨハネの黙示録ってキリスト教徒にしか関係ないわけで、いきなり世界が滅ぶといわれても、なんだかな―という感じ。エリック、アンドリュー、ウェンがゲイでウェンは中国人とポリコレにそったファミリーを作っているだけに、そもそも聖書じゃ同性愛は禁止だろうと突っ込みたくなります。そして3人が家族になる過去シーンをカットバックしていただけに、なぜ3人が選ばれたのかがわからない不条理さは疑問でした。

 出演者も地味な感じで、シャマラン自身はテレビ番組の中の司会というこれまたちょい役で登場。「ハリー・ポッター」シリーズのロン役で人気を集めたルパート・グリントが、レナードの手下という脇役で登場。だらしない生活をしていそうなレッドネックになっていたのはちょっと驚きました。
posted by 映画好きパパ at 05:59 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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