2023年04月26日

オオカミ狩り

 昨年は「哭悲」という大傑作がありましたが、それに勝るとも劣らない血が流れる本作。脚本も非常にこっており、スプラッタを気にしない人にとっては最上級のエンタメ作品で、テンションアゲアゲになりました。若干ネタバレするので、予備知識なしに観たい人は映画館へゴー!

 作品情報 2022年韓国映画 監督:キム・ホンソン 出演:ソ・イングク、チャン・ドンユン、ソン・ドンイル 上映時間:121分 評価:★★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ横浜  2023年劇場鑑賞130本



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 【ストーリー】
 フィリピンで逮捕された凶悪犯20人が貨物船で送還されることになり、ベテラン刑事20人が厳戒態勢で同乗した。だが、海上で逮捕された中でも最も狂暴なパク・ジョンドゥ(ソ・イングク)をリーダーに反乱が起こり、刑事や乗組員は次々と惨殺されていく。

 生き残った警察の責任者イ・ソグ(パク・ホサン)、女性刑事のイ・ダヨン(チョン・ソミン)らは反撃を開始。一方、死体をももて遊ぶジョンドゥのすさまじさに、同じ犯罪者でも寡黙なナイフ使いのイ・ドイル(チャン・ドンユン)ら穏健派?はついていけないと離脱。警察の反撃が徐々に成功していったと思いきや、とんでもない怪人(チェ・グィファ)が現れ…

 【感想】
 途中で数えるのをやめましたが、劇中100人ぐらい亡くなったのではないでしょうか。戦争映画をのぞけば、ここまで大勢の殺害シーンがある作品はちょっと思いつきません。しかも船内にほとんど人がいなくなったと思ったら、怪人が過去に虐殺しているシーンの回想や、ヘリで警察の応援部隊が到着して被害者をマシマシにするのは、思わず笑っちゃいました。

 前半と後半でがらりとテイストが違います。前半は凶悪犯罪者が銃やナイフを使ってのアクションで、特にキレッキレのジョンドゥは死体をもてあそんで小便をかけたりと極悪非道ぶり。ところがぎっちょん、後半の怪人のパワーは警察、凶悪犯たち双方がたじたじになるほどで、とにかく力任せで見境なく犠牲者をだしていき、同じ犠牲者続出でもアクションのレベルが違うので飽きません。

 テンポが良いうえ、重要人物だろうと思われる人がさっさと退場したり、逆に真っ先に犠牲になると思った人が終盤のバトルでも重要な役割を果たしたり、この手の映画に見慣れている人も一目を置くような脚本もすばらしい。また、チョン・ソミンは結構美人なのに、恋愛要素も下ネタも一切なく、ひたすら殺し合いを続けるすがすがしさも魅力です。

 とにかくすさまじいアクションの連続。「シン・仮面ライダー」もこういうアクションをすれば話題になったのに。やはり日韓のエンタメ映画の差は大きいですね。欲を言えば端役ですけど日本人役の日本語がすごいなまっていて、このくらいのセリフだったら日本人か在日の役者を使えばいいのにと思ってしまったことがマイナスぐらい。あとは冒頭からラストまで一気呵成に楽しめました。

 ソ・イングク、チャン・ドンユンはじめギャング側にイケメンが何人もあり、髭もじゃの大男よりも、イケメンが平然と残虐行為をするほうが観ていて凄みがありますね。また、脇役にも結構見せ場があるというのも良い脚本です。明らかに続編を作りたい終わり方だったので、早く続編を観たいなあ。
posted by 映画好きパパ at 06:01 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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