2023年05月11日

劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室

 災害現場で救助活動を行う医療チームの活躍を描いたTBSドラマの劇場版。ドラマ版よりスケールアップして、手に汗握る内容で劇場版としては大成功の部類になるでしょう。

 作品情報 2023年日本映画 監督:松木彩 出演:鈴木亮平、仲里依紗、石田ゆり子 上映時間:128分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎  2023年劇場鑑賞150本



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 【ストーリー】
 赤塚東京都知事(石田ゆり子)直轄の救命医療チームTOKYO MER。どんな災害や事故現場でも危険を顧みず飛び込むチーフの喜多見幸太(鈴木亮平)らの活躍で、これまで数々の現場を経験したが犠牲者は1人しか出していなかった。だが、その1人はテロの犠牲となった喜多見の妹の涼香(佐藤栞里)だった。彼女の死後、喜多見は元妻の千晶(仲里依紗)と再婚する。

 自分が妊娠中にもかかわらず、喜多見が仕事に没入して家庭を顧みないことに怒った千晶は横浜の実家に帰ってしまう。喜多見から様子を観に行ってほしいと頼まれたナースの蔵前(菜々緒)と一緒に、横浜ランドマークタワーの展望台にいるときに爆発と大火災が発生。展望台に大勢の人とともに取り残されてしまう。展望台に行くのも命がけのなか、喜多見らは突入を希望するが、横浜MERのリーダー鴨井(杏)は二次災害の危険があると拒否。厚労省の統括官で元東京MERのメンバーだった音羽(賀来賢人)も鴨井の判断に同調する。だが、火災はいよいよ激しくなり、消火活動は難航し…

 【感想】
 ドラマ版を見ていなくとも、災害現場から命がけで救助する医療チームの活躍という分かりやすい話なので楽しめるでしょう。正直いってドラマ版はテロがらみのストーリーがノイズとなっていて、同趣旨の作品の「コード・ブルー」に比べると今一つだったのですが、劇場版は余計なものがなく、シンプルに災害救助ができるかに絞っているのでみやすかった。

 予算もアップしたのか、横浜ランドマークタワーが炎上するCGはなかなかのもの。ランドマークタワーは何回もいったことがありますが、実名できちんとロケしていて、みなとみらいにこんな場所があったのかと意外な発見がありました。タワー側も焼け落ちるのによく実名で許可したなと感心します。

 予告にもあるように展望台に取り残された妊婦、しかも自分の愛する妻をどうするのかというところがクライマックス。ドラマ版ではMERの活躍で死者が一人もでず、オペレーターの女性、清川(工藤美桜)が「死者ゼロです」と叫び、普段クールな赤塚が一人になったら喜ぶというお約束事がありました。それが、喜多見の妹で初回からレギュラーだった涼香が亡くなったため、劇場版でもモブは助かるでしょうけど千晶が助かるかどうか最後までわからずハラハラドキドキのしっぱなし。

 赤塚の政敵で、東京MERの失敗を望んでいる厚労省の両国大臣(徳重聡)が典型敵な悪役になり、喜多見の活動を妨害するのもお約束です。正直、両国が口ばっかりのわりに、肝心の場面で棒立ちで妨害しないとか、喜多見がピンチになるたびに何らかの助けがくる繰り返しとか、突っ込みどころは結構あります。でも、見ている最中はそうした突っ込みどころが気にならないのがエンタメの名作といえるとリーアム・ニーソンもいってます。

 鈴木は相変わらずの筋肉体質でみせてくれます。涼香と両想いだった音羽、中条あやみ扮する新人医師の弦巻らメンバーがドラマ版から大きく成長しているのも見どころ。今回から参入した新人医師潮見(ジェシー)も、最初はまったく使えないのが先輩たちに感化されて動き出すのもみどころです。迫力あるビル火災シーンもありますし、劇場でみるのがお勧めの作品でした。 
posted by 映画好きパパ at 06:00 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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