作品情報 2023年アメリカ、日本映画アニメ 監督:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック 声の出演(吹き替え版):宮野真守、志田有彩、畠中祐 上映時間:94分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:横浜ムービル 2023年劇場鑑賞155本
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【ストーリー】
ニューヨークで暮らす配管工のマリオ(声・宮野真守)とルイージ(畠中祐)の兄弟。せっかく独立したのに初日から大失敗をしてしまい、落ち込む2人にブルックリンで水道管が破裂して大規模な水漏れが起きているとのニュースが舞い込んだ。町のヒーローになろうと地下の水道管を調べに行った2人は不思議な土管に呑み込まれる。
気づいたらマリオはキノコ王国におり、そこの住人のキノピオ(関智一)から、ルイージは恐ろしいカメの大魔王クッパ(三宅健太)につかまっているらしいと聞かされる。ルイージを助けるためにキノコ王国のピーチ姫(志田有彩)に猛特訓をうける。そのころクッパは世界を征服してピーチ姫に求婚するため、キノコ王国への攻撃を開始しようとしていた。
【感想】
ゲームのスーパーマリオブラザーズは初代ファミコン時代にちょっとやった程度。でも、あの軽快な音楽やさまざまな罠を潜り抜け、ジャンプしていく遊びは楽しかった。本作はマリオファンならどっぷり楽しめるでしょうけど、僕のようなライトなファンでも十分面白かった。
現実のニューヨークとキノコ王国の世界の対比は意外で、この手のアニメによくあるけれど、序盤のマリオたちの現実世界での失敗が猛犬に邪魔されてデフォルメされているところからこの世界にはまりました。さらに、クッパの恐ろしさとコミカルさが良いバランスで、ペンギンたちを攻めたときのギャグ的な攻防と捕らえたペンギン王やルイージをマグマの上に吊り下げられた檻に閉じ込める怖さがうまい。
また、ファミコンのころのマリオでは捕らえられたピーチ姫を救出するストーリーでしたが、現代風にピーチ姫は自立しており、クッパの手下どもともしっかり闘います。彼女の出自の部分も含めて、巧い具合にアレンジされていました。ドンキーコングら任天堂の世界のキャラたちの登場ぶりも味があるし、マリオカートのようなレースも本当にニコニコしたくなるほど楽しかった。
エンドロール終了後にヨッシーの卵がでてくるおまけ映像があります。これだけ大ヒットすると次回作も作られるでしょうから今から楽しみ。なお、オリジナルはクリス・プラット、ジャック・ブラックらスターをそろえた声優陣ですが、日本語版はへんなゲストをいれず実力派声優を取り揃えており、日本語版でストレスなく見られたのもポイントアップでした。正直、予告編をみたときはここまで大ヒットするとは想像つきませんでした。
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