作品情報 2022年日本映画 監督:園田新 出演:兵頭功海、桃果、山本亜依 上映時間98分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2023年劇場鑑賞169本
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【ストーリー】
花屋でバイトしながら路上ライブをしている優衣(桃果)は同じ場所で寸劇のライブをしていた、売れない劇団俳優の潤一(兵頭功海)とトラブルになる。後日、潤一が路上で倒れているのを発見した優衣は救急車を呼び、意識不明の彼を連日のように見舞う。
やがて潤一の意識は戻り、2人は惹かれあうようになる。潤一も劇団で活躍するようになった。だが、徐々に潤一の記憶は失われていく。そこに記憶代理人(八木拓海)という男が現れ…。
【感想】
記憶代理人というSFめいた設定がもともとの出発点だそうですが、事前に知識がなかったため単なる恋愛ものとみていたので意外に思えました。監督、脚本、制作を手掛ける園田にしては、10年以上温めていたアイデアを見事に映画化しました。
正直、登場人物の行動には突っ込みどころが多い。潤一は俺さま気質なところがあり、自分で一人で抱え込んで事態を悪化させていきます。せっかく優衣というパートナーができたのに、このあたりの描写はちょっと古風だなという感じ。
さらに、記憶代理人の行動も実際にない職業だからといってはそれまでなんですけど、なんでそんなことをするのか意味不明。ラストのオチもきれいに終わらせようという感じはするけれど、2年もたっているのにこれなのかと突っ込みたくなります。正直、脚本の出来はあまり共感できませんでした。
ただ、これまで知らなかった主役2人の熱意、意気込みがスクリーンを通して伝わってくるのがいい。特に桃果の伸びやかで透明な歌声は印象的。また、横浜をはじめとしたロケ地も魅力的に撮影しています。粗はあるけど応援したくなるような作品でした。
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