作品情報 2021年アメリカ映画 監督:フィリップ・ノイス 出演:ナオミ・ワッツ、コールトン・ゴッボ、シエラ・マルトビー 上映時間84分 評価:★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ茅ヶ崎 2023年劇場鑑賞175本
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【ストーリー】
緑豊かな田舎町に住むシングルマザーのエイミー(ナオミ・ワッツ)は、夫が事故死してから引きこもり状態となった高校生の息子ノア(コールトン・ゴッホ)が心配だったが、親子のなかはこじれており、その日の朝もノアはふてくされてベッドにこもりっきりだった。
エイミーが森の中にジョギングに出かけた際、スマホの緊急速報が高校で銃乱射事件が起きたことを伝える。たまたま自宅に来た清掃業者からの電話で、家が無人であることをしる。ノアが学校にいってないか不安になったエイミーは、現地に向かいたいがあいにく森の中。警察や知人に片っ端から電話して息子の無事を確かめようとするのだが…
【感想】
人里離れた森の中から情報収集、事態の把握、息子の救出をするのは一昔前だったら無理ですが、今はスマホが使える。よしこれだと制作側が思ったのかもしれませんが、似たようなシチュエーションで、ネットを駆使して事件を解決しようとする「サーチ」シリーズに比べるとずいぶんイライラしました。
子供が無事か心配で半狂乱になるのはわかるのだけど、エイミーが警察や知人に無理難題をいうシーンがひたすら続きます。相手だって緊急事態でノアのことだけ構えるわけないのに、エイミーの金切声とわがままさが見ていてうんざり。森から現地へ向かおうと走り抜ける中転んでしまうシーンでは、思わずこれで静かになればいいのにとすら思ってしまいました。
母親の愛情を打ち出したいのかもしれませんが、こういう迷惑な人ってパニック映画では真っ先に犠牲になるタイプ。それを名優ナオミ・ワッツがひたすら続けるのですから、途中でうんざりしてきました。主人公への共感度という点では「サーチ」シリーズとはくらべものになりません。
とはいえ、ナオミ・ワッツの走る姿、泣き叫ぶ姿はさすがの貫禄。彼女のファンだったら見ていても飽きないのではないでしょうか。とにかくラストのエンドロールをのぞいては彼女がでずっぱり。エンドロールのおまけ画像を見ると、銃乱射がはびこるアメリカ社会への警鐘をならしたいみたいですけど、見ている最中はそんなことすらどこかに消えてしまうワッツのワンマンショーでした。
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