作品情報 2022年日本、フランス映画ドキュメンタリー 監督:ニコラ・フィリベール 上映時間109分 評価:★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2023年劇場鑑賞176本
【ストーリー、感想】
パリ・セーヌ川に浮かぶアダマン号は精神障碍者の人のデイケア施設。音楽や美術など想像的な活動が行われており、社会とつながりをもてるようにすることが目的です。
カメラは入居者、看護師、医師らの様子を淡々と流すのだけど、それぞれ数分のエピソードは独立していて、全体として何がいいたいのかさっぱりわからない。しかも、「自分はヴェンダース監督の映画のモデル」「ゴッホの生まれ変わり」などといった妄想をひたすら語る様子を写すだけ。
利用者が唄うシーンや絵を描いているシーンは本人たちは楽しそうでしたけれど、他人のリハビリをみてもだから何?としか思えませんでした。ドキュメンタリーはナレーションなり解説がないとしんどい。
ベルリン映画祭で金熊賞をとったので、作品の質は高いのでしょう。でも、そもそも世間とそんなに変わらないのに、ここが唯一の素晴らしい場所だと作品のエンドロールで書くのは、ちょっと世の中を知らなすぎるのではと思ってしまいました。ひたすら睡魔との戦いでした。
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