作品情報 2023年アメリカ映画 監督:マイケル・B・ジョーダン 出演:マイケル・B・ジョーダン、テッサ・トンプソン、ジョナサン・メジャース 上映時間116分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ湘南 2023年劇場鑑賞178本
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村
【ストーリー】
アポロの息子でロッキーの弟子のクリード(マイケル・B・ジョーダン)は世界チャンピオンのまま現役を引退。歌手で美しい妻ビアンカ(テッサ・トンプソン)、幼い娘アマーラ(ミラ・デイヴィス=ケント)と、後進の面倒を見ながらセレブ生活を満喫していた。
そこへクリードの幼馴染デイム(ジョナサン・メジャース)が刑務所から出てくる。幼いころ、デイムはクリードの兄貴分でボクシングを教えた。さらに、クリードの身代わりになって警察につかまり、18年も刑務所にいたのだ。デイムは再びボクシングをしたいといい、クリードのジムに入門。表面上は仲良くする2人だが、デイムは内心、復讐に燃えていて…
【感想】
スタローンの偉大さが、不在なことでかえってわかりました。シリーズを通じての出演となるクリードの母親メアリー・アン(フィリシア・ラシャド)や、クリードのジムのトレーナー、リトルデューク(ウッド・ハリス)は出てくるものの、抑え役には弱いせいか全体を通じて今一つぴりりとこない。主演のジョーダンが監督をしているせいもあるかもしれません。
正直、ロッキーサーガでなくても、幼馴染の因縁の2人の対決という点で話が完結しちゃうんですよね。しかも、単品でみるとなると2人の幼いころの因縁も弱いし、デイムがいくら刑務所で鍛えていたとはいえ、ろくにトレーニングしていないのにいきなりチャンピオンになるというのはやりすぎに思えてしまいます。
ただ、クライマックスのクリードとデイムの対戦シーンは、往年のあしたのジョーを思い起こすクロスカウンターや、はじめの一歩など日本のボクシングアニメに影響を受けたような構図が多数。さらに、実写映画では珍しい、内面を照らしながらのボクシングシーンも含めて、日本アニメが好きだというジョーダンのボクシングと、日本のアニメへのリスペクトが伝わってきて、日本人ファンとしては面映ゆかった。
ジョナサン・メジャースはせっかくいい役をもらったのに、スキャンダルが騒動となっていますけれど、ちゃんと乗り越えてほしいもの。ジョーダンをスターに押し上げたクリードはさすがに本作で終わりですよね。なお、エンディングロール後に、ジョーダンの趣味満載の、宇宙時代のボクシングアニメの特別編が日本語で上映されたけれど、本当に上映するのでしょうか。
【2023年に見た映画の最新記事】
スタローンが出て来ないロッキーサーガには魅力がない。
デイムとの因縁も拳で決着つけなきゃならないほどの事じゃないですよね?