2023年06月08日

aftersun/アフターサン

別居している父親と11歳の娘が夏のバカンスを楽しむ、何ともエモーショナルな作品。たいしたできごとは起きず、見ているこちらの感情に訴えるタイプ。同じ年頃の娘を持つ父親として興味深かったのですが、あまりにもプライベートフィルムぽっくて、結構、眠かった。

 作品情報 2022年イギリス、アメリカ映画 監督:シャーロット・ウェルズ 出演:ポール・メスカル、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン=ホール 上映時間101分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい  2023年劇場鑑賞182本



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 【ストーリー】
 アラサーのソフィー(セリア・ロールソン=ホール)は20年前、別居していた父カラム(ポール・メスカル)とトルコへバカンスに行った際に撮影した8ミリフィルムを見て当時の記憶を鮮明に思い出す。

 【感想】
 単なる父と娘のひと夏の旅行を描いただけでなく、父親と同じ年になったソフィーが11歳だった自分(フランキー・コリオ)を思い出しつつ、当時の父親の気持ちも分かり始めたというのがミソ。8ミリの部分以外では父親だけが映っている場面も多いのですが、これはソフィーが父親がこうだったろうと想像したものというわけです。

 11歳でそろそろ反抗期を迎えそうですが、基本的には父とは仲良し。普段、一緒に暮らせない分、甘えることができるのはうれしかったのかもしれません。一方で、些細なことで父と喧嘩したり、年上の男女の恋愛にときめいたり、同年代の男の子とゲームセンターで遊んだりと、大人への階段を上る直前の思春期の等身大の女の子を描いています。一方で、父親として素直に娘の気持ちを受け入れられない照れなどは、ソフィーが大人になった海藻だから分かるのでしょう。

 8ミリの映像や記憶のせいか、エピソードはぶつ切りのタイプ。このあとどうなるのかと思ったところで切れて、まったく違うエピソードに行くケースも多い。また、当時の記憶がいろいろまざっているのか、MVのように幻想的な映像が重なり合ってチカチカまぶしいところも。このあたりは最初、理解しにくく眠気を誘う要因でした。

 なぜ父と娘が別居しているのか、普段はどういう生活しているのかなどの説明はありません。不機嫌な言動や別居中の妻との会話から想像するだけ。また、リゾート地での日常が繰り返されるだけで、ストーリー的には大人しい。ウェルズ監督は小津安二郎作品を参考にしたとインタビューで話していますけれど、なるほどそういうタイプなのかと見終わってチェックして気づきました。それだけ、洋の東西を問わず普遍的な思春期の娘と父親の物語といえます。

 ただ、ポール・メスカルがオスカー候補になるほど良かったかというと微妙。むしろオーディションで選ばれてた新人のフランキー・コリオの、ローティーンの微妙な感情を繊細に表した演技のほうが印象的でした。
posted by 映画好きパパ at 06:04 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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