作品情報 2023年アメリカ映画 監督:エイドリアン・グランバーグ 出演:ジョシュ・ルーカス、フェルナンダ・ウレホラ、フリオ・セサール・セディージョ 上映時間101分 評価:★★(五段階) 観賞場所:ブルク13 2023年劇場鑑賞191本
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【ストーリー】
石油技師のポール(ジョシュ・ルーカス)は家族とのバカンスを兼ねて、若いころ働いていたメキシコの海上にある石油掘削施設の視察に来る。だが、湾岸の村はすっかり寂れていて、住民はポールたちに敵意を向けていた。
ポールは視察のために沖合の掘削施設にわたる。しかし、そこに大勢いるはずの従業員は2人しかいなかった。そのうちの一人、チャト(フリオ・セサール・セディージョ)は海を汚したためアステカの神の化身という伝説がある巨大ザメ、ブラック・デーモンに襲われたのだという。一方、村で留守番していたポールの妻イネス(フェルナンダ・ウレホラ)と2人の子供たちは村人とトラブルになり、掘削施設に逃げてきた。だが、ボートはブラック・デーモンに破壊され帰る手段もなく、サメの攻撃で電源が停止し無線も使えなくなった。果たして一行の運命は…
【感想】
サメのパニック映画じゃよくあると思ったか、環境破壊やアステカの伝説を盛り込んできました。これが効果的に聞いて来ればいいのだけど、まず冒頭のサメ映画におなじみのモブが襲われるシーンが、サメの姿を見せないうえ真っ暗なので何が何だかよくわかりません。これで怖がれというのも無理。
また、村人たちが敵意を向けるのも、この手のホラーでよくあるのですけど、本作の場合こちらも怖くないんですよね。ポールの幼い息子のトミー(カルロス・ソロルサーノ)がアステカのお守りの代わりにスニッカーズの残りをおいてきたり謎の行動をとるし。
そして中盤以降、掘削施設に取り残されたうえ、なぜか時限爆弾が設定されておりタイムリミットがせまるという場面も、演出のせいか緊迫感があまりみられず、ただだらだらとイベントをこなしているよう。
極めつけはオチ。いや、今更それはないでしょうというもので、最初から最後まで肩透かしでした。子役も見ていてあまり肩入れしたくなかったしなあ。まあ、サメ映画マニア向けの作品といえましょう。
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