2023年06月17日

THE KILLER 暗殺者

 いつの間にか肉体派スターになっているチョン・ヒョクが、敵には冷酷無比だが妻には頭が上がらないとぼけた殺し屋を熱演。手に汗握るアクションの連続に満足満腹。

 作品情報 2022年韓国映画 監督:チェ・ジェフン 出演:チャン・ヒョク、イ・ソヨン、ブルース・カーン 上映時間95分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川プリンス  2023年劇場鑑賞194本



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 【ストーリー】
 引退した凄腕の殺し屋、ウィガン(チャン・ヒョク)は不動産投資で成功し、悠々自適の生活を送っている。彼が唯一頭が上がらないのが気の強い妻のヒョンス(イ・チョヨン)だった。

 ある日、ヒョンスから友人(ユ・ソジン)と旅行に行く間、彼女の高校生の娘ユンジ(イ・ソヨン)の面倒を見てほしいと頼まれ、しぶしぶ引き受ける。ところが、国際的な人身売買組織にユンジがさらわれたことから、ウィガンは封印した殺人術で彼女を取り戻しに行く。

 【感想】
 映画のスタートともにド派手で痛そうなアクションが始まり、ああ、この映画はこうなのねと観客を納得させてくれます。ストーリーはありがちな展開ですが、とにかくウィガンが強い強い。最近の韓国映画の特徴か銃を使ったアクションも結構あり、銃、ナイフ、斧、素手とさまざまなバリュエーションでウィガンがバッタバッタと敵を倒していくところを堪能できます。

 また、ウィガンがとぼけたところもあっていい。飲みかけのコーヒーを片手に銃撃戦を行ったり、ヒョンスだけでなくユンジとも掛け合いを始めたり。一方で敵に対しては容赦がなく、情報を聞き出したら命乞いをされても赦さず、女であっても拷問を平気でします。ダークヒーローだけどユーモアに富んでいるというのは往年の大藪春彦の小説の実写版のようです。

 敵の中ボスというか護衛のリーダー、ユーリ(ブルース・カーン)とのアクションは何度かありますが、基本的には雑魚を片っ端からやっつけていく感じ。ジョン・ウィックを思い出しましたが、こちらのほうがより現実世界に近い設定でしょうか。ウィガンの活躍したあとを清掃屋がきちんと片づけるのは「ベイビーわるきゅーれ」のよう。肩の凝らないアクションですし、こういった暗殺者の映画が好きな人には見逃せない逸品です。

 チャン・ヒョクは日本でも大ヒットした「僕の彼女を紹介します」(2004年)の情けないけど心優しい高校教師役が強烈な印象を残しているので、中年になってアクション俳優になっているのには驚きました。エンディングロールではメイキングシーンが流れてますが、スタントを使わず体を張って、自分で演じていることがよくわかります。また、「猟奇的な彼女」で共演したチャ・テヒョンが清掃屋さんで出てきて、出番は短いですがコミカルなやり取りを広げます。これには結構驚きました。劇中、同じく殺し屋が少女を守る設定の「アジョシ」に触れていたのも笑えました。
posted by 映画好きパパ at 06:01 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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