作品情報 2022年インド映画 監督:アヤーン・ムカルジー 出演:ランビール・カプール、アーリヤー・バット、アミターブ・バッチャン 上映時間167分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:新宿ピカデリー 2023年劇場鑑賞195本
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【ストーリー】
ムンバイの孤児院出身の青年シヴァ(ランビール・カプール)はDJとして生計をたてていた。ある日パーティーで見かけたイーシャ(アーリヤー・バット)に一目ぼれ。強引にデートに誘うが、面識もないのに天才科学者モーハン(シャー・ルク・カーン)がデリーの自宅で悪人たちに襲われる謎の幻視をみる。
調べるうちに古代インドから秘密裏に受け継がれてきた神々から授かった武器「アストラ」とその中でも最強とされる「ブラフマーストラ」の存在を知る。そして、平凡な自分が実はブラフマーストラをめぐる守護者の運命を持ち、壮大な戦いに巻き込まれていく。
【感想】
序盤のモーハンのシーンは、シャー・ルク・カーンのイケオジぶりと、悪女のジュヌーン(もうニー・ロイ)の濃い顔がいかにもインド映画っぽいし、ワイヤーなどを使ったオオ業のアクションもいかにもという感じで期待がでました。
しかし、シヴァとイーシャの出会いのシーンが長い。群舞はさすがに定番で悪くはないけど、1回だけでじゃなくて複数回あるとだれてきます。また、「バンバン」「RRR」のような、PVでこの場面をリピートしたくなるほどのインパクトはありませんでした。意味ありげに登場したシヴァやイーシャの親友、親戚らがその後まったく登場しなくなるのを見ると、何のためにこんなだらだらやるのかなと思えてきます。
アクションもインドの悪路を使ったカーチェイスは面白かったけど、クライマックスがやったらだらだらと感じました。シヴァは村人をバッサバッサ殺していたけど、いいのかね。このへんはインドの神話をもとにしているし、インド映画はモブに厳しいからしょうがないのかもしれないけど、ただ、強敵がでてこなくてモブ相手のシーンがひたすら長い。シヴァの師匠グル(アミターブ・バッチャン)と、その配下の若者たちで、インド版アベンジャーズ(劇中で本人たちも言っていた)の面々も、もっと強敵だったら見せ場があったのにという感じでしょうか。
SFXもカネをかけているのはわかるけれど、やはり本家アメリカのアメコミ映画に比べたら作り物感がでてしまいます。とにかくエンタメの要素とインド神話の要素をこれでもかと詰め込んでいるので、そのへんの知識がないとやはり置いてけぼり感はありました。
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