2023年11月01日

おまえの罪を自白しろ

 序盤は面白かったのですが、オチがしょぼい。それから、配役を見てまさかとは思いましたが、その通りなのは笑いました。
 
 作品情報 2023年日本映画 監督:水田伸生 出演:中島健人、堤真一、池田エライザ 上映時間101分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:横浜ムービル  2023年劇場鑑賞372本



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 【ストーリー】
 大物国会議員、宇田清治郎(堤真一)の孫娘・柚葉(佐藤恋和)が、保育園から帰宅途中に誘拐され、一緒にいた母親の緒形麻由美(池田エライザ)もケガを負った。犯人からの要求は身代金ではなく、清治郎に「記者会見でお前の罪を自白しろ」というもの。

 警察の捜査では何もつかめないなか、真由美の兄で清治郎の秘書の晄司(中島健人)は、犯人の要求を呑むよう父親を説得する。だが、清治郎は夏川総理(金田明夫)の身代わりで汚れ仕事をしており、罪を自白することは日本政界を巻き込む大スキャンダルになってしまう。果たして清治郎は…。

 【感想】
 政治家の孫を誘拐して罪を自白させるというのは、やり方は違法ですが悪徳政治家を懲らしめられ、すっとする人もいるのでは。政界の陰謀がどのように展開するかわくわくしながらみていたのですが。犯罪パートと政界の陰謀パートがうまくかみ合っていない気がしました。あんなハッキングができるなんて、よほどの天才かと。

 特に現実には誘拐は成功するのが難しい犯罪ですが、埼玉県警の平尾刑事(山崎育三郎)ら捜査陣が頑張っているのに空振りばかりで、むしろ、晄司のほうが優秀なほど。ちょっと犯人に対してご都合主義もあり、マスコミの使い方も、何を考えているかという感じ。そこらへんもちょっと首をひねりました。

 それでも、堤の清濁併せ呑む大物政治家ぶりはさすが。中島もこれまでの役柄と違うところをきちんと演じていて良かった。また、宇田事務所は矢柴俊博、山崎一という渋い顔ぶれ。政界のおっさんたちも金田、角野卓三、升毅とこれまた渋い顔ぶれで、配役はなかなかのもの。宇田家の長男に中島歩を起用しているので、もっと変わった見せ場をつくってあげればいいと思ったのですが。
 
 また、テンポが良くて飽きさせないのはメリット。犯人は途中でほとんどの人が分かるでしょうから、捜査の迷走と、無駄に熱い政界の動きに突っ込みながらお気楽に見るのが正解ではないでしょうか。


posted by 映画好きパパ at 06:00 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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