作品情報 2023年日本映画 監督:石橋義正 出演:竹野内豊、山田孝之、水川あさみ 上映時間112分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2023年劇場鑑賞377本
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【ストーリー】
カメラマンの萱島森一郎(竹野内豊)は若い恋人の咲洲かすみ(武田玲奈)と将来のことでしっくりいかなかった。そこへ故郷の山村で一人暮らしして、もう何十年も会っていない父親の山際茂(大西信満)が亡くなったと連絡が入る。
相続した山林を地元の不動産屋(竹中直人)の仲介で、東京の開発業者、宇和島凌(山田孝之)に売却。宇和島に駅まで送ってもらう途中、山道にたっていた謎の女(水川あさみ)をよけようとして事故に遭い、2人は気を失ってしまう。気づいた2人は6人の女(水川、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武田玲奈)に監禁されていて…
【感想】
ゾクっとするようなオープニングから始まり、6人の美しい女性たちのふるまいにみとれてしまいます。竹野内、山田がわざと胡散臭い中年男になっているのは、うまい比較になっています。また、監禁する6人は一言もセリフがないので、余計に美しい絵画をみているようでした。
さらに、6人のファッションがそれぞれユニーク。和服の女性もいれば、金髪でジーンズの女性もいます。まあ、あとでわかる正体からすると金髪というのはいかがなものかという気もしますが、一言もセリフがないのにそれぞれのキャラクター分けがうまくできていました。女優も東京五輪の開会式で話題になったアオイヤマダ、「ミッドナイトスワン」の服部樹咲をはじめ、個性的な顔ぶれがそろっています。
ストーリー的にはあるがままの6人に比べて、劇中の宇和島のセリフにあるように、ある点似ている中年男の2人のとる決断、行動が途中から大きく分かれるというのはいかにも人間的で興味深かった。しかし、宇和島が陰の仕事をやっていたとはいえ、強すぎるし怪演すぎてバランスを崩していたふうにもみえました。
奈良か京都の原生林で撮影しているのでしょうが、幻想的な風景は心を癒します。森の中が舞台ということもあり、昆虫のシーンが非常に多く、虫嫌いの人は大変かも。多分、映画だけではわからない裏設定があるような感じで、ちょっと言葉足らずの部分は気になりました。例えば、武田が2役をやっている意味というのは映画だけではよくわからない。でも、ストーリーよりもビジュアル重視としてみれば、目の保養になり、楽しめました。
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