2023年11月07日

極限境界線−救出までの18日間

 2007年、アフガニスタンで韓国人23人がタリバンに誘拐された事件をモチーフに、交渉にあたった韓国外務省と国家情報院のエージェントの活躍を描いたポリティカルスリラー。人質の描写が少なくて、緊張感がそれほど高くならなかったのがもったいなかった。

 作品情報 2023年韓国映画 監督:イム・スルレ 出演:ファン・ジョンミン、ヒョンビン、カン・ギヨン 上映時間109分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ日比谷  2023年劇場鑑賞381本



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 【ストーリー】
 2007年、アフガニスタンに不況のために来たキリスト教団体の韓国人23人がタリバンに誘拐された。要求は収監中のタリバンメンバー釈放と韓国軍のアフガニスタンからの撤退。

 韓国外交通商部の交渉担当官チョン・ジョホ(ファン・ジョンミン)は現地に急行する。一方、国家情報院の中東在住のエージェント、パク・デシク(ヒョンビン)もアフガン入りするが、外交通商部は国情院の介入を嫌がる。一方、デシクも中東の実情をしらないジョホたちにあきれる。2人は喧嘩しつつも交渉にあたるのだが。

 【感想】
 中東の汗臭い雰囲気の中、韓国映画にしてはコミカルな場面はほとんどなく、2大スターのシリアスな共演を楽しめるのですが、人質の描写が少ないために平板に感じてしまいました。基本的に人質はモブが多いわけですけど、彼らの状況がわからないと、単にいろいろなイベントを2人のスターをこなしているだけにしかみえないのですよね。

 それから史実をベースにしているから仕方がないですが、テロリストと交渉しないのは先進国としての常識で、なぜしないかというと、交渉してテロリストに見返りを与えるとさらなる犯行につながる危険があるからです。そういう視点がすぽっと抜けていて、主人公側がひたすら正しいとしかならないのも韓国映画らしい。

 韓国映画らしいと言えば、タリバンが犯行につかった車両はトヨタや三菱自動車のロゴを大写しにして、韓国側はもちろん韓国車ですから、このへんも韓国映画らしいかと。もっとも日本の刑事ドラマも犯人はスポンサー以外の自動車を使うというから当たり前かもしれませんが。

 ファン・ジョンミンとヒョンビンの渋さは当然ですが、彼らをサポートする外務官僚たちの苦闘ぶりもリアル、誠実に描かれているのは好感を持てます。また、ジョホは中間管理職に過ぎず、外務大臣(イ・スンチョル)に怒鳴られたり、アメリカやアフガン政府の以降に逆らえないというのもリアル。そして、数少ないコメディリリーフ的存在で、アフガン在住で小悪党の韓国人チンピラ、カシム(カン・ギヨン)を通訳として起用して、ほっとする場面も作っているところもうまい造りでした。
posted by 映画好きパパ at 06:00 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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