2023年11月08日

ドミノ

 予想のつかない展開を売りにしているけど、映画をみるうえの前提を無視してたらそれは予想がつかないでしょう。エンドロール中に流れるオチも唖然としました。ネタバレありで感想を書きます。

 作品情報 2023年米国映画 監督:ロバート・ロドリゲス 出演:ベン・アフレック、アリシー・ブラガ、ウィリアム・フィクトナー 上映時間94分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ湘南  2023年劇場鑑賞382本



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 【ストーリー】
 3年前に幼い娘ミニー(ロニー・オリヴィア・ニーヴェス)を誘拐されて、行方不明となった刑事のローク(ベン・アフレック)。ようやく復職したところ、銀行強盗に入るとの匿名の通報が入る。

 銀行にいったロークは犯人が狙っているという貸金庫を調べたところミニーの写真を見つける。犯人のデルレイン(ウィリアム・フィクトナー)を警官2人と屋上に追い詰めたが、デルレインの一言で突然、警官たちはロークに銃を向ける。デルレインは人の脳に入って操作する能力があったのだ。デルレインに逃げられたロークは、通報してきた占い師のダイアナ(アリシー・ブラガ)のところを訪れたところ、デルレインをめぐる国家的陰謀を聞く。そして、デルレインたちに追われるのだが…。

 【感想】
 前半はワクワクしながら観ました。攻殻機動隊を思わせるような脳を操作して偽の記憶を植え付ける超能力。それに対してロークはどう立ち向かい、ミニーとの関係はなんなのか。デルレインの想像を絶する能力によって、だれも信じられなくなる2人。

 しかし、後半に事件の真相がわかるとうんざりしてきます。そして、次から次への上書き。前半にどうなるかと期待したワクワク感をかえしてほしい。映画はフィクションのフィルムですから、作り手は何をやってもできるわけですけど、観ているこちらとの暗黙の了解があるわけです。観客を騙すにしても、ある程度ヒントを与えるとか。それがまったくなくて、がらりと変えられて驚いたでしょうとどや顔されてもな、という感じ。最初のころはまだ素直に驚いたのだけど、途中からまたかよというふうに思ってしまいました。

 また、デルレイン率いる悪の組織がみんな赤の上着をきていたりとか、ドッグヴィルを思い起こさせるようなセットとか、パロディ、オマージュかもしれませんが、傍からみていると失笑してしまいます。また、家族愛万歳みたいなストーリーも、何番煎じなんでしょうか。

 ベン・アフレックの渋い顔の演技はいつも通りの安定感があります。また、謎の男を演じるウィリアム・フィクトナーのぬるっとした悪役演技もよくあっています。ただ、ハリウッド映画にしては低予算の使い方が下手というか、やはりクライマックスも含めて突っ込みどころがきになってしまいました。
posted by 映画好きパパ at 06:09 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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