2023年11月11日

恐解釈 花咲か爺さん

 怖いというよりも不愉快にさせるタイプの作品。悪役よりも主人公側にとにかくイラつき、さっさとやられちまえとずっと思っていましたし、あまりにもチープな造形でスプラッタ―としての面白さもなく、個人的には今年ワーストクラスです。

 作品情報 2023年日本映画 監督:浦崎恭平 出演:森みはる、森羅万象、五十嵐諒 上映時間85分 評価:★(五段階) 観賞場所:横浜ムービル  2023年劇場鑑賞388本



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 【ストーリー】
 結婚が決まった杏奈(森みはる)は久しぶりに里帰りする。父(森羅万象)に反抗してもう何年も帰っていなかったが、その間、父は意地悪爺さんとなって、人間をさらっては殺していた。

 隣に住む正直爺さん(海老原正美)から愛犬ハルを借りた意地悪爺さんは、ハルを殺してしまう…

 【感想】
 「テリファー」とか「哭悲」とか「オオカミ狩り」とか、ワクワクするようなスプラッタ―を最近何本も観ているなか、あまりにもチープな映像にげんなり。低予算だからしょうがないというのは、こっちは同じ料金を払っているのだから作り手の言い訳にしかなりません。ラストは作り手は決めたつもりらしいけど、作り物感が強すぎて、だからな何という感じ。しかもR15+なのに、犯行シーンになるとカメラを切り替えてしまうことが多いのにも残念です。

 また、杏奈や正直爺さんの行動がとにかく観ていてイライラします。ホラー映画って、イライラさせる登場人物を登場させないか、さっさと犠牲者にするところに面白さがあるので、ほとんどの登場人物にイライラさせられる状況が最後まで続くのも耐えがたかった。単に、意地悪爺さんが無双で片っ端から襲っていくストーリーだったらまだみられたのに、原作にもいない意地悪爺さんの子どもとかを登場させるからバランスが悪くなります。

 そもそも、童謡で犬の名前はポチなのに、映画ではハルに変えたのは何か意味があったのでしょうか。また、最初にポチが小判を見つけるわけだけど、本作のハルは何も褒められるようなことはせず、何のために登場したのかわかりません。

 森羅万象のサイコパスの意地悪爺さんは、実際にいたらいいけれど、本人は悪いことをしているとは思っていないだけに、変なところにユーモアがあって悪くありません。しかし、「冷たい熱帯魚」のでんでんと比べると、やはり、小物感を受けてしまいます。まあ、よほどのB級ホラー好きで、不愉快になりたい人向けの作品といえましょう。
 
posted by 映画好きパパ at 18:00 | Comment(0) | 2023年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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