作品情報 2023年韓国映画 監督:ユン・ジュンヒョン 出演:ソ・ヒョヌ、チョ・ミンギョン、イム・ハンソン 上映時間87分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2023年劇場鑑賞391本
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【ストーリー】
テレビ制作会社のプロデューサー、キム(ソ・ヒョヌ)は、かつて検察が押収したある事件の映像で映ってはならない怪奇現象が映っていたという噂を聞き調査を始める。それは1992年、釜山の旅館「トンソン村」で起きた殺人事件で、犯人(チャン・セウォン)が犯行の様子をビデオで撮影しており、そのなかで鏡に本来いるはずのない若い別の男が映っていたのだ。
キムたち取材班は調査をはじめる。だが、謎は深まるばかりの上、次々と怪奇現象に見舞われる。さらに、現場が呪われていると女性霊媒師(イム・ハンソン)が現れ、呪いが取材班にもむけられていると言われ…
【感想】
よくあるモキュメンタリーで、撮影陣と同様の情報しか観客には入らないので、何がどうなっているのかわからないまま怪奇現象に見舞われていきます。また、取材相手の証言が正しいとも限らないので、なぜ怪奇現象が起きてどうすれば解決するかわからないまま話が続きます。
音響や形でいきなり脅かすジャンプスケアは少ないものの、じとっとした嫌な感じが続いていくのは観ていてなんともたまらなくなっていきます。次に何が出るのか、犠牲者がだれでどうなるのかも分からないまま、ひたすらドキドキする90分弱です。
韓国ホラーでおなじみの霊媒師の太鼓を叩く祈祷の場面はちょっとワクワクしますけれど、怪異にたいしてどれだけ効果があるのか、観客も取材陣もともにクエスチョンのままというのはちょっと笑っちゃいました。
夜のシーンも怖いけど、昼間の廃墟のような建物も怖い。また、舞台の大半が釜山の住宅街というのも、ド田舎が舞台のホラーと違って、自分の身に起きるかもという感情を抱かせてくれました。モキュメンタリーにありがちな、怪異に襲われてもカメラに写っているという矛盾もきちっと乗り越えてますが、その分、とっさに何が起きたのか観客に分かりにくいのはマイナス。配信がでたら見逃したかもしれない気になるシーンをチェックしてみてもいいかもしれません。
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