作品情報 2023年アメリカ映画 監督:デヴィッド・フィンチャー 出演:マイケル・ファスベンダー、アーリス・ハワード、ティルダ・スウィントン 上映時間119分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2023年劇場鑑賞392本
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【ストーリー】
冷静沈着で凄腕の殺し屋の男(マイケル・ファスベンダー)。だが、ふとした偶然で暗殺に失敗してしまう。組織はペナルティーとして男を抹殺しようとして、隠れ家にいあせた男の恋人マグダラ(ソフィー・シャーロット)が重傷を負ってしまう。
男は組織への復讐を誓い、反撃を開始する…
【感想】
ただ、「殺し屋」としか役名表記のない男ですが、いかにもファスベンダーが演じているらしく自分の美学を大切にするといえば聞こえはいいですが、あまりにもこだわりが多いうえダイアローグもふんだんにあり、非常に癖のある作品です。
ただ、こだわりの割にはあっさり任務に失敗しちゃうのは草。さらに、組織のほうが何をしたいのかわからない。マグダラの命を奪うわけでもないし、重傷を負わせただけで殺し屋の男には何もアプローチしない。ゴルゴ13といえども100%成功するわけでないのに、1回の失敗のペナルティーというのは重いし、もしペナルティーをするならば徹底的につぶさないとだめなのでは。
また、組織に復讐する殺し屋も素顔をさらしすぎ。大勢客のいるレストランに顔出しして、客や従業員を皆殺しにするのならわかるけど、あれじゃ警察に捜査されたらすぐに指名手配されちゃうんじゃないの?という感じで、今一つ乗り切れませんでした。
終始スタイリッシュなセリフや仕草がつづくので、その世界に浸れるのならばそういった粗は気にならないんでしょうけど。パリ、ドミニカ、それにアメリカ各地のロードムービーぽいところは新鮮だったし、うんちくははまればはまれるんでしょう。
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