作品情報 2023年日本映画 監督:深川栄洋 出演:永瀬廉、杉咲花、北村匠海 上映時間97分 評価:★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマズ茅ヶ崎 2023年劇場鑑賞398本
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【ストーリー】
名門・法都大ロースクールでは在学中に司法試験に合格した秀才、結城馨(北村匠海)が中心となり、「無辜ゲーム」という実際の裁判を模したゲームが流行っていた。洞窟の中で告発者と被告人の言い分を判事役の結城がジャッジするというものだ。児童養護施設にいたころの犯罪をビラで中傷された久我清義(永瀬廉)も犯人を告発、施設時代からの親友の織本美鈴(杉咲花)が証人役となり、事件は解決する。
2年後、弁護士となった久我は大学院に残った結城に呼び出され洞窟に行くと、血だらけの包丁をもった美鈴の前に結城が倒れており、彼女は殺人罪で逮捕された。美鈴は久我を弁護人に指名するが、取り調べにも久我にも一言もしゃべらなかった。やがて裁判が始まり、思わず秘密が明らかになっていく…
【感想】
無辜ゲームの雰囲気、足を踏み鳴らしたりするのはいかにも映画的な表現で、予告編でもありますが、それ自体は悪くありません。ただ、冒頭から同級生がわめき、後半の裁判シーンでも証人がわめく。クライマックスでもある登場人物の慟哭があり、ちょっとこういう演出は自分にはあいませんでした。邦画の悪い癖という感じでしょうか。
また、メインとなる裁判で明かされる過去の真実も、思い切り胸糞が悪い。単にミステリを成立させるためにキャラクタの動きがでている気もして、登場人物にまったく共感がもてず、人物設定が軽く見えました。裁判をある目的のために利用するというアイデアはなるほど、と思わされましたけど、やはり人気俳優を使っているから視点も限られてしまうのかな。
原作の小説は未読なのですが、上映時間が短いこともあり各キャラクターの過去や人物像も掘り下げられていません。久我と美鈴の愛情にフォーカスしたかったのかもしれませんが、ここもありきたりというか想像がつく範囲内の人間関係に終始しています。
珍しく永瀬が陰キャに挑みましたし、杉咲がさまざまな表情をみせるなどメイン3人の熱演は伝わってきます。ただ、プロット、脚本が僕にはあいませんでした。永瀬が出演しているためでしょうが、King & Princeの主題歌も含めて永瀬ファンにはうれしい作品だと思いますが。
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