作品情報 2022年アメリカ映画 監督:ジャスティン・ベンソン、アーロン・ムーアヘッド 出演:ジャスティン・ベンソン、アーロン・ムーアヘッド 上映時間116分 評価:★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2023年劇場鑑賞416本
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【ストーリー】
ロスのおんぼろアパートに引っ越してきたリーヴァイ(ジャスティン・ベンソン)は、同じアパートに住むジョン(アーロン・ムーアヘッド)と話しているうちに、自室の灰皿が光に包まれ、宙に浮いているのを目撃する。
驚いた2人は超常現象を動画で撮影し、ドキュメンタリー映画を制作して大儲けしようと考える。やがて、超常現象に隠された巨大な謎に気づいていき…
【感想】
主な出演者は2人で監督コンビが兼任。撮影現場の大半もぼろアパートという低予算がしのばれる作品。そのため、超常現象も灰皿が浮かぶなど微妙にしょぼいのですが、実際に灰皿が浮かんだらびっくりなので、それはよしとしましょう。
やがて2人は超常現象で表された数字が、ロサンゼルスの街のあちこちに秘密に隠されていることに気づきます。ただ、これが強引ではっきりいって陰謀論にそまっているとしかみえない。監督たちも陰謀論の愚かさを描きたかったのだと推察されるけれど、陰謀にしてはずいぶん弱い話が延々と続くので苛立ってきます。
まあ、人生に失敗して中年にさしかかった孤独な2人が陰謀に染まる様子や思考方法というのは興味深かったし、二人がやがて仲たがいする様子はいたたまれなかったけど、正直、リアルなトランプ信者とか反ワクチン信者とかの言動をみているほうが、灰皿が飛ぶ超常現象に騒ぐ2人よりもよほど怖い。
批評家の中では高く評価する人もいるというのはわかりますが、個人的にははまりませんでした。ただ、ロスのざらざらとした暑さがぼろアパートにストレートに伝わってきます。撮影場所が限られているのに良く見つけたという点は感心しました。アメリカの負け組男の実情をしるには貴重な作品かもしれません。
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