作品情報 2023年韓国映画 監督:マ・デユン 出演:クォン・サンウ、オ・ジョンセ、イ・ミンジョン 上映時間112分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ茅ヶ崎 2023年劇場鑑賞444本
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【ストーリー】
韓国のトップスター、パク・ガン(クォン・サンウ)は傲慢で、数々の女性スキャンダルを起こしていた。しりぬぐいするのが売れない小劇団時代からの友人でマネージャーのチョ・ユン(オ・ジョンセ)。
クリスマスイブの夜、泥酔したパクは屋根のマークがクリスマスツリーの不思議なタクシーに乗る。目覚めると狭い部屋で、若いころに別れた元カノのスヒョン(イ・ミンジョン)と、ロヒ(パク・ソイー)、ロハ(キム・ジュン)という幼い双子のきょうだいと一緒にいた。なんとパクは売れない俳優でスヒョンたちと家族だという。驚いたパクは、チョがトップスターになっていることを知る。どうやら二人の人生は入れ替わったようなのだ。
【感想】
「クリスマス・キャロル」のころから、傲慢な金持ちがクリスマスに不思議な出来事に巻き込まれて改心するというストーリーは定番です。本作は実際のトップスターであるクォン・サンウがスターから一転、まったく売れていない俳優に入れ替わってしまうというのが一つの笑いどころ。自分がスターと思って、得意のポーズをつけてもだれにも相手にされないとか、コメディチックな部分ににやにやします。
元の世界では若いころ、大事なオーディションを選ぶか海外に留学するスヒョンを選ぶかの選択をせまられ、パクは俳優になることを選んでスターになっていました。大金をもつ一方、遊び相手の女性はいても独身で寂しい生活をしています。一方、売れない俳優人生のほうは、貧しいけど家族がにぎやかで仲良し。冨や名声と暖かい家族のどちらをとりますかというのは、もはや定番。
最初は子供たちのことを嫌がっていたのが、徐々に親しくなっていく様子は微笑ましい。また、同じスターでも傲慢なパクと、友達思いのチョが違うといったあたりも、単なる入れ替わりものでなくて、一ひねりしているなという感じ。ストーリーの先が読めるので安心感をもって楽しめます。実際、だれにでもあのときああすれば良かったというのはあるでしょうから、パクのあたふたぶりや徐々に仲良くなる家庭の状況を楽しめるのではないでしょうか。
クォン・サンウはトップスターだけあって、売れない俳優の役をやっている時でもスターオーラがでるのはさすが。一方、オ・ジョンセはサンウのような二枚目でないあたりをきっちりおちょくっています。また、イ・ビョンホンとの結婚、出産以来10数年ぶりのスクリーン復帰となるイ・ミョンジョンも能天気なラブコメ演技を楽しんでいて、見ていてほっとします。なお、映画には登場しませんがイ・ビョンホンをからかうようなセリフがあり、この世界ではだれがイ・ビョンホンの奥さん何だろうと思ってしまいました。
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