作品情報 2024年UAE、フランス映画 監督:ピエール・モレル 出演:マルワーン・アブドゥッラ・サーリフ、ハリーファ・アル・ジャースィム、ムハンマド・アフマド 上映時間111分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2024年劇場鑑賞11本
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【ストーリー】
2018年、内戦の続くイエメンにUAE軍が進駐。地元住民へ緊急物資の搬送などを行っていた。アリ(マルワーン・アブドゥッラ・サーリフ)率いるパトロール隊が、物資の搬送の途中で地元ゲリラの待ち伏せ(アンブッシュ)攻撃を受ける。
装甲車両は迫撃砲に直撃され走行不能。敵がせまるなか、UAE軍はアリたちに救援部隊を送る。だが、彼らも待ち伏せ攻撃を受けて…
【感想】
UAE軍が全面協力。イエメン内戦の簡単な説明もありますが、UAE側の見方ですよね。僕もイエメン内戦に詳しくないのですけど、UAEの国威発揚映画というのがよくわかります。さらに、陸軍だけでなくてアパッチヘリやF16戦闘機まで登場。爆発も派手で、悪しょねいがが得意なピエール・モレル監督がハリウッドにも負けない戦争映画に仕上げています。
ただ、実話をもとにしたとありますけど装甲車ってあんなに頑丈なんでしょうか。アクションの最初の方は敵の攻撃をどう防ぐか、反撃するかというのに興味がありましたけど、あんだけ何発も迫撃砲をくらったり、地雷を踏んだりしてもこわれないものなのか、ちょっと疑問でした。
また、UAEの兵士たちは銃弾が何発当たってもなかなか倒れません。しかし、敵兵のほうがゲームのように、1発当たったらあっさりやられてしまいます。装甲車が襲撃され、応援も待ち伏せ、ヘリが来たら対空砲で追い払うなど全体の流れはいいのですけど、どうしても主人公強すぎ補正が鼻をついてしまいました。
意外だったのがアパッチヘリのパイロットが女性だったこと。イスラム教の国でも女性が兵士になるのですね。アリたち地上部隊の歩兵はみんなむくつき男性ばかり。それでも病気の妻のところに、包囲された戦場から携帯電話をかけるシーンがあって、現代の戦争ってこんな感じなのかな。銃後の概念がかわりそう。国威発揚映画とはいえ、兵士に対する尊敬の念が日本と全然ちがうところも新鮮でした。いずれにせよこれだけの戦闘でも、戦争ではありふれた出来事でしかないというのがなんともむなしくなりました。
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