2024年02月02日

違う惑星の変な恋人

 中島歩がダメな二枚目を演じた作品は傑作といっていい。ちょっと変な4人の男女の恋愛を描いた会話劇の本作はまさにそれを裏打ちしていました。


作品情報 2023年日本映画 監督:木村聡志 出演:莉子、筧美和子、中島歩 上映時間116分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい  2024年劇場鑑賞33本




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 【ストーリー】
 美容師のむっちゃん(莉子)はちょっと天然でテンポが狂うため、友達も恋人もいなかったが特に気にしなかった。先輩のグリコ(筧美和子)と音楽の趣味があうことがわかり意気投合。グリコは彼氏のモー(綱啓永)と別れたばかりだが、そのモーが美容室に復縁を迫りに現れ、変人ぶりにむっちゃんと二人で笑ってしまう。


 一方、歌手のシューコ(みらん)のライブにいったむっちゃんとグリコは、グリコの学生時代の先輩で、レコード会社に務めるベンジー(中島歩)と出会う。むっちゃんは大人の二枚目であるベンジーに一目惚れ。ところがベンジーは…


 【感想】
 古くは「マンハッタンラブストーリー」なんて秀作ドラマがありましたが、複数の登場人物が惚れているベクトルがすべて別の方を向く、巨大な片思い連鎖を楽しむタイプの物語です。そして、一見、普通そうにみえるグリコやベンジーも含めて、主要メンバーはどこかテンポがずれていて、なんとはない会話でも微妙におかしいままで終始します。


 若者組のむっちゃんとモーは恋に一途で空回り、大人組のグリコとベンジーは駆け引きを駆使するけど失敗ばかりという対比が笑えます。中島も筧もあざとい美男美女が多い分、こういう残念な美男美女がはまり役。特に中島の相も変わらないだめっぷりは、もはや日本映画の王道という域までたっしているのでは。


 また、ホテルの朝食バイキングでご飯とパンを一緒に食べたいとか、しょうもない願いをしかも空想のなかでは山盛りご飯になったりしていて、細かいシュールなギャグの連発に終始ニコニコしながら観ていました。パンツとパンティを力説するシーンがあったのだけど「ハコヅメ」で、「今時パンティなんていうのはおじさんだけ」なんてセリフを思いだしました。莉子はセリフに違和感がなかったのかなとしょうもないことを考えたり。


 大したできごともない会話劇で、最後まできちっと引っ張るのは立派。脇役では、やはりちょっと変な店員を演じた坂ノ上茜が、「今朝はパンの気分ではなかったのに」とまったく違った役柄で出ていたのがツボに入りました。一人で劇場鑑賞もいいけれど、仲の良い人とテレビでキャッキャ話しながら見たくなる作品です。 


posted by 映画好きパパ at 18:00 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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