2024年02月05日

サイレントラブ

 「ミッドナイト・スワン」の内田英治監督と浜辺美波の組み合わせなので事前の期待が上がっていた反動もありますが、まったくあわず、何じゃこれはの連続。今月のワーストです。感想はネタバレですのでご注意を。


作品情報 2024年日本映画 監督:内田英治 出演:山田涼介、浜辺美波、野村周平 上映時間116分 評価:★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜  2024年劇場鑑賞38本



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 【ストーリー】
 音大生の甚内美夏(浜辺美波)は事故で目が見えなくなり、将来に絶望して大学の屋上から自殺しようとしているところを用務員の沢田蒼(山田涼介)に助けられる。その後、大学のだれもいない音楽室でピアノの練習をしていた美夏と出会い、2人は次第に惹かれあう。


 だが、蒼は貧乏でかつて不良で暴れていた過去があった。さらに、ピアノを弾けない彼は、大学の講師でギャンブルにはまって困っていた北村悠真(野村周平)に、自分になりすまして演奏してもらう。そんなある日、思いがけないことが起きてしまい…


 【感想】
 障碍者同士の恋って、山下智久主演の「see hear love」でも見て間もないし、どうやって陳腐なストーリーを避けるのか興味をもっていったら、支離滅裂な方向に走りつらかった。まず、目の不自由な美夏を助けようと蒼が付きまとうけど、イケメンが映画だから許されるのであって、実際にはただのストーカー。そもそも、障害者が自立しようというのを邪魔しているし、そもそも用務員の仕事ってストーカーしながら勤まるの、というかんじ。


 また、予告編にあるように蒼は貧乏で、親友の圭介(吉村界人)が美夏に「住む世界が違う」というのだけど、美夏の金持ちっぽいシーンが皆無。いちおう、ばあやがでてくるとはいえ物語に対して絡まない。北村は金持ちの音楽家一家に産まれて、自分だけが才能がなくて自暴自棄とわかりやすかったけど、美夏についてはとってつけたようにしかみえませんでした。


 極めつけはクライマックスの半ぐれたちとの抗争で、原因は圭介が誤解したからだけどその誤解を解こうともしない。そもそも、何で抗争になるのという感じ。また、警察がどうしようもなく無能なのは映画だから目をつぶるとしても、あることについて美夏の肩代わりを蒼がするのだけど、それまでの美夏の性格からいって、いくらなんでもひどすぎました。


 北村の性格もぶれぶれ。美夏の性格も最悪。ラストに唐突にキスされても、まさに無理に感動させようという制作側の思いこみにしかみえませんでした。まあ、「まんてん」「ゴジラ−1.0」と、古い時代の作品にでていた浜辺の今風の恰好を大画面で観られたことだけがプラスでしょうか。あと中島歩が無駄遣いというのもマイナスポイント。
posted by 映画好きパパ at 06:29 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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