2024年02月11日

最悪なこどもたち

 フランスで貧困層の児童を映画に起用するという設定の映画(わかりにくい)。ドキュメンタリーにもできたのに、わざわざフィクションにしたことも含め、全体的に何がいいたいのか分かりにくかった。


作品情報 2022年フランス映画 監督:リーズ・アコカ、ロマーヌ・ゲレ 出演:ロマリー・ワネック、ティメオ・マオー、ヨハン・ヘルデンベルグ 上映時間100分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:横浜シネマリン  2024年劇場鑑賞44本




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 【ストーリー】
 劇場映画を初めて手掛ける映画監督のガブリエル(ヨハン・ヘルデンベルグ)はフランス北部の貧困層が住む団地のティーンたちを映画にしようとする。オーディションで演技未経験の地元の子供たちが集められた。


 そのなかには異性とのうわさが絶えない美少女のリリ(ロマリー・ワネック)、怒りをコントロールできない少年ライアン(ティメオ・マオー)ら4人の少年少女が混じっていた。地元住民が見守る中、普段の彼らのような存在を演じる撮影が始まる。


 【感想】
 ロマリー・ワネックやティメオ・マオーは実際に貧困地域に住む演技未経験のティーン。彼らが若者の貧困を舞台にした映画に出演する俳優を演じるという三重構造になっています。ダルデンヌ兄弟をはじめ若者の貧困を取り上げた作品はヨーロッパにも多数あるので、わざわざ三重構造にしたのは特徴をだすためでしょうか。実際にカンヌの「ある視点部門」のグランプリをとっています。


 ただ、僕からすると三重構造にしたことは非常にまどろっこしい。2人の監督はキャスティングディレクター出身で、これまでのオーディションや演技指導で数々の青少年にあってきた経験が参考になっているそうですが、公式サイトのインタビューをみてもこういうテーマにするならもっと分かりやすく作ればいいのにと思えてなりませんでした。


 主軸となるのはリリら4人と監督のガブリエル。しかし、ガブリエルはおっさんなのにリリと食事にでかけて、彼女が通う学校で噂話になるなど配慮がたりません。少年らの三重構造はまだしも、ガブリエルも欠点だらけの人間にしたことで余計に意味が分からなくなります。


 とまれ、ワネックやマオーは美男美女だしオーラもあるし、本作をきっかけに貧しい子供が映画界で活躍するようなことが起きればいいのに、と思ってしまいました。いずれにせよ貧困の基準が日本と違う国情で分かりにくいこともあるし、主役が白人ばかりというのも含めて、いまいちしっくりきませんでした。
posted by 映画好きパパ at 06:08 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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