2024年02月18日

レディ加賀

 タップダンサーになる夢が破れて、故郷の加賀温泉で若女将となろうとするヒロインの活躍を描き、脚本は正直、既視感ありの伏線放置で今一つだったのですが、小芝風花らによるクライマックスの圧巻ダンスシーンをスクリーンで観るだけでも価値ありです。


 作品情報 2023年日本映画 監督:雑賀俊朗 出演:小芝風花、森崎ウィン、檀れい 上映時間108分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ座間  2024年劇場鑑賞55本




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 【ストーリー】
 東京でタップダンサーになろうとしても全然うまくいっていなかった樋口由香(小芝風花)に、故郷の加賀温泉で老舗旅館の女将をしている母の春美(檀れい)が倒れたとの連絡が入り、急遽、帰郷する。新幹線で酔っ払っていた由香は、ちゃらい男、花澤譲治(森崎ウィン)に声をかけられるが、彼に向かって吐いてしまう。


 実は彼は市の観光課から依頼された観光コンサルタントで、由香の元カレで観光課職員の松村康平(青木瞭)に町おこしを依頼されていたのだ。一方、春美は無事だったものの由香はこれを契機にタップダンサーの夢を断ち切り、温泉を継ぐことを決意するが悪戦苦闘、そうしたなか、譲治の町おこしのために若女将たちでタップダンスのイベントを開くことになり…。


 【感想】
 序盤は加賀温泉の観光ビデオみたいだなと思ってみてました。譲治のチャラさもオーバーでしたし、若女将講座の講師、朋子(佐藤藍子)の鬼指導もいかにもこの手の作品っぽい。さらに、若女将のタップダンスチームを作ることになり旧友のあゆみ(松田るか)、元キャバ嬢の麻衣(中村静香)、外国人のカトリーヌ(八木アリサ)らが参加するけど、由香の熱意が空回り。各参加者にも事情があって…というあたりの演出もいかにもという感じでした。


 正月の能登半島地震で石川県が被害に遭い、映画の配給収入の5%を被災地に寄付すると聞いていたので本作を応援したかったのですが、小芝風花も演技力はしっかりしているのに、出演作にも恵まれないなと思いながら観ていました。しかし、クライマックスのダンスシーンで一変します。


 まあ、あれだけ素人だらけのメンバーがなんで本番でここまでうまく踊れるのかとか、由香と母親や康平、譲治との関係が今後どうなったのかなど、伏線めいたところはいっさい吹っ飛んでしまったのですが、そうしたツッコミを超えるダンスがありました。小芝というのは大した役者だと改めて思わされます。


 現実世界では地震のほか、地元のトラブルも週刊誌に報じられましたが、そういうのを乗り越えた生暖かく映画を見て被災地を支援出来ればいいのではと思ってます。松田るかが久々に大きな役をしていたのも個人的には気に入りました。 
posted by 映画好きパパ at 19:00 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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