2024年02月20日

カラーパープル

 1985年のスピルバーグ監督の名作をミュージカル化。オリジナルをみていないのですが、正直キリスト教臭がくさいのと、白人による差別ではなく男による差別の物語だったのに驚きました。


 作品情報 2023年アメリカ映画 監督:ブリッツ・バザウーレ 出演:ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、コールマン・ドミンゴ 上映時間141分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎  2024年劇場鑑賞57本




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 【ストーリー】
 1909年、ジョージア州の田舎町で少女セリー(フィリシア・パール・ムパシ)は出産したばかりの子供を父親(ディオン・コール)に奪われたあげく、ミスター(コールマン・ドミンゴ)に強引に嫁がされてしまう。ミスターは前妻のシュグ(タラジ・P・ヘンソン)に捨てられたことで心に傷を負い、セリーを奴隷のように扱って激しいDVも加えていた。彼女の心の救いは妹のネリー(ハル・ベイリー)だけだったが、ネリーもミスターに襲われ町から逃げ去ってしまった。


 やがてセリは成長(ファンテイジア・バリーノ)したが、ミスターの横暴さは変わらなかった。そこへ、メンフィスで歌手をしていたシュグが戻ってきて、同居することになる。前妻で今は愛人というシュグと、今の妻だが奴隷のように扱われているセリーの間に、奇妙な友情が産まれてくる。


 【感想】
 20世紀前半の50年に渡る黒人女性の苦難の物語ですが、その原因が人種差別というよりも激しい男尊女卑であることに驚きました。これは黒人が差別社会だから起きていたのかもしれませんが、日本でも戦前は激しい女性差別が行われていたわけですから、人種性は関係ないのかな。また、2度の世界大戦や大恐慌といった社会的な激動は一切関係ないというのもちょっと新鮮。田舎の黒人集落には影響が及ばなかったのでしょうか。さらに、カラーパープルというのに、アジア人やラテン人種など他の有色人種も出てこず、主要登場人物のすべてが黒人というのも驚きです。


 もう一つ、キリスト教の影響度合いが強くてちょっと辟易しました。キリスト教は罪を告白すれば赦してくれるわけだけど、さすがにあんなに長年、ひどい目にあっていたのに簡単に許せるのかというのが理解できませんでした。さらに、神のお陰でいろんなことがおきると信じているのも、他のアメリカ映画でもあまりないのでは。


 激しいDVシーンは目をそむけたくなるのですが、ミュージカル仕立てで全体的に厳しさが緩和されているのはメリット。黒人ならではのパワフルな歌声、ダンスは見どころとなっています。一方で個人的には突き刺さるような曲がなかったのが残念。まあ、こればかりは好き嫌いが分かれますからね。


 ファンテイジア・バリーノは映画初出演ですが、シンガーでブロードウェーでもセリー役をやっていたそうで堂々たる演技。日本でもおなじみのタラジ・P・ヘンソンもさすがの存在感でした。いかにもアメリカ南部を舞台にした美術も特徴です。
posted by 映画好きパパ at 06:04 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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