2024年02月25日

まどろみの彼女たち

 女性2人の一種のシスターフッドを描いた30分の短編×2本。雰囲気、映像にゾクゾクとさせる部分はありますが、テイストがまったく違うこともあり戸惑いも。商業映画デビューの佐野大監督の長編がどうなるか期待したいところ。


  作品情報 2023年日本映画 監督:佐野大 出演:安済知佳、花音、石あかり 上映時間62分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿  2024年劇場鑑賞64本



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 【ストーリー】
 不治の病であるALSで入院中の女子高生、最上綾香( 藤寺美徳)は足の切断手術を控えて、病院の中にある林で首吊り自殺を図るが失敗する。そこへ現れた不思議な雰囲気の女性、吉野樹里( 石あかり)に誘われて、森の奥へと一緒に行くのだが(Perfect・Nervous)
 大学を休学し、日々、ぼんやりと生活している山田( 花音)は、駄菓子屋の店先のゲームをしているときに、ノタニ(安済知佳)という女性から話しかけられる。旅人だという彼女は今晩止まるところもなく、山田のアパートに転がり込んで…(動物園のふたり)


 【感想】
「クズの本懐」「響け!ユーフォニアム」などの人気声優、安済知佳が実写映画の主演だということで観にいきました。高石あかりが出演していることは知らなかったため、俺得の作品に喜びました。2本は基本的に違う話ですが、一応、同じ世界というか現代の日本で起きているというつながりはあります。


 「Perfect・Nervous」は、ある特殊な病気にかかっている樹里を通じて、生と死の意味をぼんやりと若い綾香に考えさせていきます。高石は「べいびーわるきゅーれ」のような闊達な役柄をイメージしていましたが、本作は森の緑を基調とした美術もあいまり、非常に幻想的な雰囲気。ストーリーそのものも夢幻的で、この世界観にいつまでもはまっていたい感じです。


 「動物園のふたり」は、二人の女性の日常を短いエピソードでつないで流しているうえに、時系列をいじったりしているので今一つはまりませんでした。いのちの電話を取り上げているのも、テイストにあわないというのか、もうちょっと真面目に捕らえなければならないテーマなのに、まったりすごしていいのかという感じです。


 「Perfect・Nervous」の2人の関係性も、樹里と出会って生きる意味が分かる綾香とわかりやすいのに、「動物園のふたり」の山田はノタニと会ってなぜ変わったのかがよくわからない。まだフリーターでまったり生きても何とかなるという風に変わったのならわかるのですけど。


 若手女優の共演で、男性はエキストラ的にしか登場しません。こういうシスターフッド映画の雰囲気はおしゃれ。安済知佳の実写演技はドラマ版の「クズの本懐」にゲスト出演したのを見ただけですが、本作ではしっかりと擦れた年上の女性になりきっていて、感心しました。
posted by 映画好きパパ at 06:23 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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