2024年02月28日

鈍色ショコラヴィレ ビエンナーレ

 金沢のチョコと芸術による町おこしをテーマにしており、能登半島地震もあって応援したかったのですが、何を主軸にしているのかわからず、いまいち消化不良でした。 


 作品情報 2023年日本映画 監督:金森正晃 出演:中田乃愛、彩輝なお、おかやまはじめ 上映時間95分 評価:★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館  2024年劇場鑑賞68本




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 【ストーリー】
 金沢の出版社でインターンとして働く木曳野志織(中田乃愛)は、先輩の夕子(KURO)の代わりに初めて取材を任されることになり、キュレーターの黒岩(彩輝なお)にインタビューするがなかなかうまくいかない。


 編集長(おかやまはじめ)から企画案を出すように言われた志織は、自分の大好きなチョコ、アートと金沢を結びつけるアイデアを出し採用される。黒岩や2人組の若手アーティスト“森の青空”(込山榛香、篠崎彩奈)、パティシエの前田(小虎)らの協力で、イベントの準備を進めるのだが…。


 【感想】
 金沢はチョコの町だそうで、登場人物は違うドラマ版も昨年放送されたそう(未見)。本作は新人社員が主役なので、最初は仕事ができなかった彼女が成長する、もしくは天才的な能力の彼女が次々と難題を解決するかがパターンだと思うのです。ところが、志織は最初からそこそこ仕事はでき、熱血どころか、ふわふわっと仕事をしているだけなのに、企画も採用されてうまくいってしまう。現実だったらこういう人がいても不思議ではないのですけど、映画的な盛り上がり、主役の求心力が皆無です。


 むしろ、中年の黒岩のほうが他人を頼れず自分だけで仕事をしようとして失敗してしまい、それを乗り越えるという主役らしいエピソードをもってました。また、イベントの準備についても、もっと大きな壁、問題がおきて盛り上がるかと思いきや、なんとなく問題が解決してしまいました。このあたりは尺の使い方に問題がありそうで、だって、残り僅か10分ぐらいで問題が起きても、すぐに解決するにきまってるじゃないですか。


 出版、チョコ、キュレーション、金沢の結びつきも今一つ弱い。同じく石川県を舞台に若い女性の活躍を描いた「レディ加賀」のノリが懐かしく感じられました。序盤の取材で紹介されるチョコレート羊羹はおいしそうだったのですが。


 中田は石川県出身であり、郷土の町おこし映画に主演できて良かったですけど、実は印象が強かったのは宝塚の元スターの彩輝なおやAKB48出身の込山と篠崎。特に2人のMVは可愛らしくほっこりして、当初は映画のできへの不満もあったのですが、まあそこまで細かくいわなくてもいいか、と生暖かく見守ることができました。
posted by 映画好きパパ at 06:17 | Comment(0) | 2024年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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